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銀行リスケ交渉を成功させる!経営者のための実践ガイド

銀行からの借入金の返済に苦戦している経営者さま。リスケジュール(以下、リスケ)交渉は、その状況を打開する重要な手段です。しかし、多くの経営者にとって、この交渉は不安や戸惑いを感じるものです。

 

本ガイドは、そんな経営者の不安を解消し、リスケ交渉を成功に導くための実践的なアドバイスをまとめたものです。長年の経験を持つ財務コンサルタントとして、エクステンドが見てきた数多くの成功事例と失敗事例をもとに、リスケ交渉の本質と具体的な進め方をお伝えします。

 

ここでは、単なる理論ではなく、実際の現場で役立つ知識と技術を紹介します。適切な準備の仕方、銀行との効果的なコミュニケーション方法、よくある失敗とその回避策など、リスケ交渉の全プロセスをカバーしています。このガイドを通じて、リスケ交渉を「怖いもの」から「会社を立て直すチャンス」へと変える力を手に入れていただければ幸いです。

 

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リスケ交渉の重要性と本質を理解する

銀行リスケ交渉を成功させる!経営者のための実践ガイド

リスケジュールとは何か

リスケとは、既存の借入金の返済条件を見直し、新たな返済計画を立てることです。具体的には、返済期間の延長や、毎月の返済額の減額などが含まれます。これは、一時的な資金繰りの悪化や、事業環境の変化によって、当初の返済計画通りに返済できなくなった企業が利用する重要な手段です。

 

リスケは、単なる返済の先延ばしではありません。企業の再生と成長のための重要なステップであり、経営改善の機会でもあります。銀行にとっても、企業の倒産を防ぎ、将来的に全額回収できる可能性を高める選択肢となります。

なぜリスケ交渉が必要になるのか

リスケ交渉が必要になる主な理由は以下の通りです。

 

  1. 資金繰りの改善:現在の返済額が会社の資金繰りを圧迫している場合、リスケによって毎月の返済負担を軽減し、事業運営に必要な資金を確保できます。
  2. 事業再構築の時間確保:返済負担を軽減することで、経営改善や新規事業開発など、将来の成長に向けた取り組みに集中できる時間と資金を得られます。
  3. 倒産リスクの回避:返済が滞ると最悪の場合、倒産に至る可能性があります。リスケは、この危機を回避し、事業継続の機会を得るための重要な手段です。
  4. 信用維持:計画的にリスケを行うことで、取引先や従業員との信頼関係を維持し、事業の安定性を示すことができます。

 

リスケ交渉は、企業と銀行の双方にとってWin-Winの結果をもたらす可能性を秘めています。企業は事業継続と再成長の機会を得られ、銀行は債権の保全と将来的な回収可能性を高められます。だからこそ、この交渉を成功させることが極めて重要なのです。

リスケ交渉の準備

リスケ交渉の成功は、入念な準備にかかっています。銀行との交渉を有利に進めるためには、綿密な準備が不可欠です。以下、具体的な準備のステップを見ていきましょう。

経営状況の把握と分析

自社の経営状況を客観的かつ詳細に把握することが最初のステップです。財務状況、事業の強みと弱み、そして資金繰りの現状を徹底的に分析します。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を精査し、SWOT分析も行いましょう。これにより、返済困難に陥った原因と今後の見通しが明確になります。

返済計画の作成

現実的かつ具体的な返済計画の作成は、リスケ交渉の核心部分です。今後の事業計画に基づいた売上・利益予測を立て、そこから返済能力を算定します。返済期間の延長、金利の引き下げ、一時的な返済猶予など、具体的な条件を検討し、提案を準備します。

必要書類の準備

銀行との交渉に必要な書類を事前に準備します。一般的に求められる書類は、過去3期分の決算書、今後1年間の資金繰り表、事業計画書、返済計画書、担保・保証人に関する資料などです。これらを整理し、いつでも提出できる状態にしておくことで、スムーズな交渉が可能になります。

 

これらの準備を整えることで、銀行との交渉を有利に進められる可能性が高まります。慎重かつ丁寧な準備が、リスケ交渉成功への近道となるのです。これらの準備が難しい、精度の高い資料を準備したい場合は、財務コンサルタントの支援を受ける事で解消されます。

 

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銀行との交渉のポイント

銀行とのリスケ交渉を成功させるには、適切なアプローチが不可欠です。銀行の信頼を獲得し、協力を得るための重要なポイントを以下に説明します。

誠実さと透明性の重要性

銀行との信頼関係構築には、誠実さと透明性が鍵となります。経営状況や財務情報を隠さず開示し、問題点を率直に認めることが重要です。難しい状況であっても、正直に説明することで銀行側の理解を得やすくなります。情報を隠したり、虚偽の報告をしたりすることは、交渉の破綻につながる可能性が高いため、絶対に避けましょう。

 

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具体的な改善策の提示

銀行は単なる返済期間の延長だけでなく、企業の将来性を見極めたいと考えています。そのため、具体的かつ実現可能な経営改善策を提示することが重要です。コスト削減策、新規事業計画、組織再編などの具体的な施策を示し、それらがどのように業績改善につながるかを明確に説明しましょう。数値目標を含めた計画を提示することで、銀行側の理解と協力を得やすくなります。

返済能力の証明

リスケ後の返済能力を具体的に示すことが、交渉成功の鍵となります。詳細な資金繰り計画や収支予測を提示し、新たな返済計画が実行可能であることを証明しましょう。過度に楽観的な予測は避け、現実的かつ堅実な計画を立てることが重要です。また、経営者自身の覚悟や取り組み姿勢も示すことで、銀行側の信頼を得られる可能性が高まります。

 

これらのポイントを押さえることで、銀行との交渉をより有利に進めることができます。誠実さ、具体性、実現可能性を念頭に置いた交渉姿勢が、リスケ成功への道を開くでしょう。

よくある失敗とその回避方法

リスケ交渉において、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。これらを事前に認識し、回避することが成功への近道となります。以下に主な失敗例とその対策を紹介します。

準備不足の危険性

十分な準備なしに交渉に臨むことは、最大の失敗要因です。財務状況の把握が不十分だったり、必要書類が整っていなかったりすると、銀行側の信頼を失います。これを避けるためには、事前に財務専門家のアドバイスを受けながら、綿密な準備を行うことが重要です。

非現実的な提案をしてしまう

過度に楽観的な売上予測や、実現可能性の低い返済計画を提示することは避けましょう。銀行は現実的で具体的な計画を求めています。市場動向や自社の能力を冷静に分析し、堅実な計画を立てることが重要です。必要に応じて複数のシナリオを用意し、柔軟な対応ができるようにしておくのも良い方法です。

銀行との信頼関係を損なう

情報の隠蔽や虚偽の報告は、銀行との信頼関係を著しく損ないます。誠実さと透明性を持って対応することが、長期的な関係構築には不可欠です。困難な状況であっても、正直に状況を説明し、改善に向けた真摯な姿勢を示すことが重要です。

 

【関連記事】銀行とのリスケ交渉で拒否されない方法とは?注意点やポイントを解説

 

これらの失敗を回避することで、リスケ交渉の成功確率は大きく向上します。しかし、財務の専門的な知識や経験が必要な場面も多く、一人で対応するのは難しいかもしれません。そのような時にエクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。銀行との交渉を成功させたい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

リスケ交渉成功のための具体的なテクニック

リスケ交渉成功のための具体的なテクニック

 

リスケ交渉を成功に導くには、適切な準備に加えて効果的な交渉テクニックが不可欠です。以下に、交渉を有利に進めるための具体的な方法をご紹介します。

効果的なプレゼン方法

銀行側に自社の状況と計画を明確に伝えることが重要です。簡潔で分かりやすい資料を用意し、ポイントを絞って説明しましょう。財務状況、事業計画、返済計画などを視覚的にまとめたスライドや図表を活用すると効果的です。また、質問への迅速かつ的確な回答ができるよう、十分な準備をしておくことも大切です。

銀行員の立場を理解する

銀行員も組織の一員として行動しています。彼らの立場や判断基準を理解することで、より説得力のある提案が可能になります。銀行の方針や審査基準を事前に調査し、それに沿った形で自社の計画を提示することが有効です。また、銀行にとってのメリットを明確に示すことで、協力を得やすくなります。

交渉の場での話し方と態度

交渉の場では、冷静さと誠実さを保つことが重要です。感情的にならず、論理的に説明することを心がけましょう。また、銀行側の意見や懸念に真摯に耳を傾け、柔軟に対応する姿勢を示すことも大切です。自社の将来性と返済への強い意志を伝えつつ、協調的な態度で交渉に臨むことが望ましいです

 

これらのテクニックを活用することで、リスケ交渉の成功確率を高めることができます。しかし、交渉は複雑で難しい面もあり、経験豊富な財務コンサルタントの同席が役立つ場合もあります。エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。銀行交渉を成功させたい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

リスケ後の経営改善

リスケ交渉の成功はゴールではなく、むしろ新たなスタートラインです。リスケ後の経営改善を確実に実行することが、企業の再生と成長につながります。以下に、リスケ後の重要なステップを解説します。

計画の確実な実行

銀行との約束を守り、提示した計画を着実に実行することが最も重要です。経営改善計画に基づいて、コスト削減、売上増加、業務効率化などの施策を確実に実施しましょう。計画と実績に乖離が生じた場合は、速やかに原因を分析し、対策を講じることが必要です。

定期的な進捗報告の重要性

銀行との信頼関係を維持するためには、定期的な進捗報告が欠かせません。月次や四半期ごとに、財務状況や経営改善の進捗状況を報告しましょう。良い結果だけでなく、課題や今後の対策も率直に伝えることが重要です。透明性を保つことで、銀行側の理解と協力を継続して得られる可能性が高まります。

さらなる成長に向けた取り組み

リスケによって得た時間と資金を、単なる現状維持ではなく、さらなる成長のチャンスとして活用することが重要です。新規事業の展開、既存事業の強化、人材育成など、中長期的な視点での投資を検討しましょう。ただし、リスクと返済計画のバランスを慎重に見極めることを忘れずに。

まとめ リスケ交渉を乗り越え、事業を発展させるために

リスケ交渉は、企業の再生と成長への重要なステップです。この過程を通じて、自社の強みと弱みを再認識し、より強固な経営基盤を構築する機会となります。

 

成功のカギは、徹底的な準備と誠実な姿勢にあります。財務状況の正確な把握、現実的な返済計画の立案、そして銀行との信頼関係構築が重要です。交渉においては、透明性を保ちつつ、自社の将来性と返済への強い意志を示すことが不可欠です。

 

リスケ後も油断は禁物です。承認された計画を着実に実行し、定期的に進捗を報告することで、銀行との良好な関係を維持しましょう。同時に、この機会を活かして事業モデルの見直しや新たな成長戦略の策定にも取り組むべきです。

 

困難な状況下でのリスケ交渉は、経営者にとって大きなプレッシャーとなりますが、これを乗り越えることで、より強い企業体質を築くことができます。経営者の皆様には、この挑戦を前向きに捉え、事業の持続的な発展につなげていただきたいと思います。

 

リスケ交渉や経営改善の道のりは決して平坦ではありません。財務専門家のアドバイスが必要な場面も多々あるでしょう。一人で抱え込まず、適切なサポートを受けることも検討してください。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。リスケ交渉を成功させたい新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

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