よくある質問
銀行融資の基礎知識
Q.01 |
銀行借入する場合の必要書類を教えて欲しい |
---|
一般的な中小企業が借入する場合、銀行が求める書類はどんなものがありますか。
A.01 |
融資を受ける時に必要となる書類は、会社の商業登記簿謄本・印鑑証明書、保証人の印鑑証明書くらいです。 |
---|
商業登記簿は、最近は法務局もコンピュータ化が進んできて、「履歴事項全部証明書」「現在事項全部証明書」という様式への切替えが多くなってきました。もちろん、そのような様式でも良いです。 あと、関係省庁の許認可が必要な業種の場合は、許認可証のコピーが必要になる場合が多いです。 融資の必要書類はそれくらいで、あとは金銭消費貸借約定書等、銀行が用意する書類に署名・捺印するだけです。
Q.02 |
無担保・第三者保証人なしの融資について知りたい |
---|
会社設立時に銀行に資本金の振込み、その後も取引銀行として口座を開設しますが、この時、会社もしくは代表者等によって待遇が違ってくるものなのでしょうか?
例えば事業計画書等の添付書類が多くなるとか。それとも行内規定による事務的処理で対応するのでしょうか?
A.02 |
会社・代表者によって取扱いに違いはありません。各銀行の規定に従い、必要書類を提出します。 |
---|
必要書類は、以下の通りです。
1.株式会社の場合
株式申込事務取扱委託書・定款・発起人会議事録・株式申込書 等
2.有限会社の場合
定款・取締役個人の印鑑証明書・社員総会議事録 等
なお、今はやりの最低資本金規制の特例を使った会社設立(資本金1円の会社等)の場合は、経済産業局交付の確認書が必要となります。
また、株式払込の申込があった場合、銀行は全て受け入れるのではなく、銀行の信用を悪用されると思われるものは、断られることがあります。代表者の預金取引等によって、ある程度銀行への信用を作っておくほうが良いでしょう。
Q.03 |
リスケジュール交渉は全部の銀行に対して行うのか? |
---|
お伺いしたいのですが私が以前社長を行っていた会社の連帯保証を前の会社の社長が亡くなることで引き受けることになりました。
また、その手続きの際に私が経営している会社で引き受けるか、個人で引き受けるかと銀行に言われ、連帯保証は個人だから個人で引き受けるということで、引き受けの手続きが終った際に会社の方へ当面の資金を融資してくれるということでした。
その融資が手続きが終ってもいっこうに進まない。
そして、銀行の担当者が7月に転勤となり、新しい担当者になってこれから保証協会に提出しますと言われました。
新しい担当者からは9月中には実行できます。保証協会も問題無いと言われていたのだけれど結局9月にも実行されず、10月中旬にまた新しい担当者に代わったのです。
これは内部異動という名目で・・・
その新しい担当者にどうなっているんだ?と話しましたがまた書類をいちから出すことになり、保証協会へ提出。今月銀行から聞いた言葉は保証協会が私が以前社長を行っていた会社への貸付金があること、また売上の業績が予想通りにあがるかわからないので様子をみたいということで断られました。
保証協会へも連帯保証人を引き受ける際にきちんと社長をしていた会社の事、自分が今まで行っている会社の関係を話してあるのにです。
銀行はプロパーも出せないという・・・
そこでその銀行へリスケジュールの交渉をしたいのですがリスケジュールは借入先がA銀行、B銀行、C銀行とあった場合、A銀行にだけ交渉ということはできるのでしょうか?
A銀行は他の銀行もリスケジュールに同意しないと出来ないというのです。
また、私の知り合いでも保証協会の審査中ですと言われて6ヶ月もまだ審査の結果が出ていない会社があるのですがこれは貸し渋りなのではないかと思っているのですがどう思われますか?
A.03 |
まず、A銀行にだけリスケジュール交渉できるかどうか、という問いですが、リスケジュール交渉は全銀行一律が原則です。 |
---|
ある銀行でリスケジュール交渉を行ってある銀行で行わない、となると、リスケジュールを行う銀行は、当然、不公平感が出てきます。その銀行もリスケジュールに応じなくなるでしょう。また「6ヶ月も審査の結果が出ていない」というケースですが、おそらくその銀行の担当者のところで、止まっていると思われます(8割の確率で)。
そもそも保証協会に銀行から申し込んでいないのか。申し込んでいたら、結果は1ヶ月以内には保証協会から言われているはずです。それを、企業に伝えるのがこわくて(怒られそうで・・・)、本当のことを伝えるのを先延ばしにしているような気がします。その担当者の上司に、どうなっているんだ、と聞いてみるとよいのではないでしょうか。