よくある質問
返済について
Q.01 |
分割返済額を少なくする方法について知りたい |
---|
知り合いの会社で、20年近い銀行の返済で、月70万円くらい払っているようです。15年近く遅れなしで支払っておりますが、この景気ですから、毎月の支払いが負担となっているようです。 詳しい人の話によると、「毎月きちんと支払い、 しかも、3分の2くらい支払っていれば、期間が 延びても、毎月の支払い金額を少し減らしてくれる ための交渉をする余地がある」という事だそう ですが、実際、いかがなものでしょうか?
仮に70万円が、支払う期間が延びても60万円とか、 50万円近くまで減らしてくれれば大変助かるという のです。
A.01 |
これは気をつけてください。なぜなら、その借入は「貸出条件緩和債権」と見なされるおそれがあるからです。 |
---|
貸出条件緩和債権とは、「分割返済額を減らし、回収期限を延長した貸出金」と定義されます。
そのような融資が全て貸出条件緩和債権となるのではなく、その貸出条件緩和の理由が、
1.業況悪化・返済財源がないことなどを理由とし、かつ、その債権者がメイン・サブメイン銀行、もしくは取引銀行各行が協調して債務者に有利な条件変更(返済額の緩和等)をしている
2.実質債務超過であり、1年以内に債務超過解消の見込みなし
3.金利が極端に安い(短期借入の場合1%台半ば以下、長期借入の場合2%以下が目安)
1.2.3.いずれかが満たしておれば、貸出条件緩和債権と見なされる可能性は高いです。
もし貸出条件緩和債権をかかえていると、その企業は、銀行の自己査定において「要管理先」(要注意先のうち悪い方)以下に判定されてしまいます。それはつまり、銀行からこれ以上借入を出来ない、場合によっては今ある借入の返済を迫られることを意味します。
安易な分割返済額減額は絶対に避けてください。
Q.02 |
財務状況改善後の貸出条件緩和債権を教えて欲しい |
---|
上で貸出条件緩和債権についてのお話がありましたが、返済が苦しく月々の返済額を減らしてもらうために最終返済期限を延長してもらった場合で、その後、利益が出るようになり、当初の約定どおり返済可能となれば、銀行側としては条件を当初に戻し、その後は正常先と見てくれるようになるのでしょうか?
A.02 |
貸出条件緩和債権の要件が解消し、他の「正常先」となる企業の要件(経常利益黒字・当期利益黒字・債務超過なし・繰越損失なし)が満たされれば銀行は企業を「要管理先」から「正常先」に戻します。 |
---|
しかし、「要管理先」から「正常先」に復活したばかりの企業には、銀行はまだ警戒しています。一度「要管理先」に陥った企業は、また将来同じことを繰り返すのではないかと、銀行員の心理は働くからです。他の正常先の企業のように、スムーズに借入を受けることは難しいかもしれません。そのために、常に自分の企業が「正常先」を保つことが大事です。
Q.03 |
サービサーとの話し合いについて知りたい |
---|
融資の担保として土地を強制競売にて処分されました。商売は細々と続けておりますが、銀行は、まだそれでは足りないので、サービサーと言う組織に債権を売ったという事を言ってきました。サービサーからもお話し合いをしたいと連絡が入りましたが、応じる必要はあるのでしょうか。
A.03 |
銀行がサービサーに債権を売ったため、あなたの債権者はサービサーとなりました。 |
---|
サービサーが債権者で、あなたが債務者である以上、サービサーからの話し合い申し出には応じなければならないと思います。サービサーは債権回収のプロであるため、どのような法的手段をとってくるか分かりません。あなたが債務返済が出来ないことは事実であるので、法的手段を取られたらあなたが確実に不利な立場に置かれます。サービサーをつっぱねても何も良いことはありません。
それより、サービサーと話し合いをして円満解決を 模索するべきです。
Q.04 |
街金返済のための銀行融資について知りたい |
---|
実は知り合いの連帯保証人になってしまい、借主が行方不明の為、私に支払い要請が来ました。
その支払いに関しては異議申し立てを出し、裁判で争う予定なのですが 「最悪満額請求の可能性がある」と弁護士の先生に言われており、その為現段階より資金調達を考えております。
請求先が銀行や信販会社等ではなく、あいにく街金の為、かなりの高利でまともに支払請求に答えると「月30万」になり、元本にそれも充当されないまま、一生を終える計算になってしまいます。(死んでも借金は消えません)
そこで、裁判にて減額請求の請求をしつつ、和解にて金額が確定後に、その「支払額」を用意したいのですが、その資金を銀行にて借り入れすることは可能でしょ うか?
今、持ち家には街金により「根抵当」が付いています。裁判にて金額が確定前に、それをはずす為の資金調達を希望しており、それが抹消後、銀行へは持ち家を担保として差し出すつもりです。周りや、今相談に行った銀行はすべて「任売」をすすめるのですが、あいにく身障者を抱えており、特別仕様の家の為、それを新たに用意することのほうが困難と考えており、「満額請求」の用意「2500万円」を希望しています。とりあえず、不動産評価額は「4500万円」です。
A.04 |
正直言うと、借入金返済のための銀行からの融資はとても困難です。通常は銀行は融資を出さないでしょう。 |
---|
しかし、幸い不動産評価額4,500万円の不動産を所有しており、融資希望額は2,500万円なので、そこを全面に押し出して銀行を1件1件あたってみるしか方法はありません。数多くの銀行・信用金庫等をまわるしかないでしょう。