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成長戦略として、M&Aが正解なのか?

本日のテーマの前に、前説を。

これは、これまで何度か指摘していると思いますが、M&Aは目的ではなく、手段である。(買い手にとっては)終わりではなく、スタートである。ということです。

 

M&Aがゴールではなく、何か(ゴール)を達成するための1つの選択肢として、数ある打ち手の中からM&Aを選択するということです。

 

ですから、何でM&Aをするのですか?という質問に対しては、○○という目標(ゴール)を達成するためにM&Aをするのです。と答えられるはずです。

 

例えば、売り手様であれば、

 

  • 「事業再編として」
  • 「撤退・引退戦略として」
  • 「廃業戦略として」

 

などが答えになるでしょう。

 

買い手様であれば、

 

  • 「成長戦略として」

 

が主な答えになるのではないでしょうか?

 

そしてここからが、本日のメインテーマです。

 

成長戦略として、何故M&Aをするのか?

 

これにどう答えればいいでしょうか?答えは、様々の視点、レイヤーによって、色々あると思いますが、私がもっとも重要で、様々理由の根本であると感じていることをお話しようと思います。

 

それは、再現性といったらいいでしょうか。成長戦略(M&Aもその1つ)を語る(決定する)場合、必ず中長期的な目標なりビジョンなりを策定すると思います。

 

例えば、

 

現状売上5億円を5年後に倍の10億にする。的な。

 

次に、現状の分析をして、現状は足りてないが、10億を達成するために得なければならないものリストを整理します。

 

この得なければならないものリストについて、内部(自助努力)では獲得できない(或いは内部で獲得するには膨大なコストと時間がかかる)場合は、もう逆にM&Aしか選択肢はないと思います。

 

M&Aとは言い換えると、自社では解決できない経営課題を外部との連携によって解決することということもできると思います。

 

買い手としてM&Aを上手に使いこなしている会社様は、100%何故我社はM&Aするのかということを綺麗に整理されておられように思います。

 

  • 買い手としての会社紹介
  • 中長期的な戦略ゴール
  • それを完遂するために必要なもの(M&Aで欲しい事業・企業・規模・予算・エリア)
  • 場合によっていは、欲しい会社をバイネームで

 

ここまで整理しておけば、我々アドバイザーに買い手様の本気度も伝わりますし、売却案件の探索も効率・効果的に行うことが可能です。

 

また、それは、買い手様にとっては、”買わない事業・企業”が分かるので、買うこと(M&A)が目的化することを避けるということになります。

 

成長戦略として、M&Aがベストなのか、それ以外がベストなのか?エクステンドは、そこからご支援いたします。

この記事の著者

  • 松原良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる-M-A実務のプロセスとポイント

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