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M&A成立には自社の価値や外部環境をよく考えることが重要

最近、お客様は他社のアドバイザーよりコロナ影響どうですか?とよく聞かれます。実際の所は以前より若干ご相談が増加傾向にあると感じます。コロナ禍の中での事例を1つ紹介したいと思います。

事例紹介

売手  :鉄工所

売上高 :2億

従業員 :10人未満 

状況  :コロナ影響により赤字

理由  :経営者が高齢のため、M&A後引退を希望

弊社立場:売手アドバイザー

 

2021年春に買手候補より事業譲渡2500万の提示があったが、(売主の希望額3000万円)、売主は金額に強いこだわりがあったため金額交渉するも見送りとなる。

 

買手候補がなかなか見つからなかった点、コロナからの回復見込みが不明であったことより、売主に希望額が下がっても売却した方がいいのではとアドバイスするも金額に妥協できなかった。

 

最近になり、売主より前回の候補先に2500万でいいので再度交渉を依頼されるも、コロナからの回復の見込みが見えないため2500万では難しいと見送りとなる。

 

コロナにかかわらず、買手候補より金額提示を受け見送った案件で、売主より半年~1年後になんとか前回の金額で売却できないか?と言われるケースは多いです。

 

特に売上規模が2億円以下で営業赤字の場合は、複数の買手候補を見つけることは難しい傾向にあります。売主、買主ともにタイミングがありますので、M&Aのを成立させるためには自社の価値や外部環境をよく考えることが重要になります。

この記事の著者

  • 堂園 卓也

    経歴
    流通小売業(東証1部上場)の会社にてストアマネージャーとして店舗運営管理(損益管理、在庫管理、人員管理)、不振店舗の再生担当として従事。

    主な実績
    ・原価管理及び値決め力の向上による粗利率の改善
    ・借入金の長期短期のバランス調整によるキャッシュフロー改善
    ・売上債権、仕入債務、在庫回転率の改善による財務改善
    ・リスクマネジメント(保険の見直しによる財務改善)
    ・資金調達

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