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M&Aアドバイザー7項目を重視しての選び方

先日、岡山県の行政機関から、ご依頼をいただき、地元中小企業の皆様の前で、中小企業のM&A(第三者への事業・企業の承継)について、セミナーをさせていただきました。セミナー終了後、予想していたよりも、多くの質問並びに個別相談をいただきました。

 

その中で、最も多くいただいた質問・ご相談は、「どのようなことに注意して依頼するM&Aアドバイザーを選定すればいいのか?」というものでした。平たく言うと、M&Aアドバイザーを検索エンジンで検索すると多くの会社(M&Aアドバイザー)がてできますが、誰に頼めばいいかさっぱり分からないので、どうしてらいいですか?ということです。

 

お気持ち、とても良く分かります。私が、中小企業のM&Aアドバイザーをやり始めた15年前に比べれば、業者の数は比較にならないほど増えています。開始当時は、私自身、ほとんどの同業者のことは、概ね把握できていましたが、今では、知らない業者ばかりです(笑)。

 

M&Aは、そのビジネスの特性上、同業者と一緒に業務を進めることも多いのですが、業界にいる私ですら、一緒に業務を進めるかもしいれないその会社が信頼できるのか?耐えうる実績があるのかなど分からないことも多いです。

 

ですので、これが、一般の方の場合、もっと分からないでしょう。本当にお気持ち分かります。今回は、いくつか自社に合ったM&Aアドバイザーを選ぶ際のポイントを記載したいと思います。

専門知識と経験

M&Aアドバイザーは、M&Aの専門知識と豊富な経験を持っていることが重要です。過去の取引実績や業界知識を確認し、アドバイザーが類似の取引をどれだけ成功させてきたかを確認(質問)しましょう。

業界適合性

自社が所属する業界に精通しているアドバイザーを選ぶことが重要です。自社業界での実績も確認(質問)しましょう。

リソースとネットワーク

アドバイザーが十分なリソースと広範なプロフェッショナルネットワークを持っているか確認しましょう。

コミュニケーションと信頼性

アドバイザー(担当者)とのコミュニケーションがスムーズであり、信頼関係を築けるかどうかも考慮すべき要素です。これがもっとも重要で、最終的な基準になると思います。

料金構造

アドバイザーの料金構造を明確に理解し、自社の予算と合致しているか確認しましょう。透明な料金体系を持つアドバイザーを選ぶことで、後々の誤解や紛争を回避できます。

 

いつのタイミングで、何に対して、幾ら、どういう算定基準で支払うのか思い込みを廃して、理解するまで確認しましょう。とても重要です。

法的要件とコンプライアンス

アドバイザーが適切な法的要件とコンプライアンス、中小企業庁が発している中小M&Aガイドラインに準拠していることを確認してください。

労を惜しまず、複数の業者に会うこと

必ず、複数の業者から話を聞いてください。「複数のM&Aアドバイザーに会います」と堂々とお伝えください。

 

以上です。皆様のお悩みにスッキリする回答ではないかもしれませんが、少しでも参考になれば、幸いです。

この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる M&A実務のプロセスとポイント

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