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先行き不安でM&Aを検討!生き残りをかけた積極的(業界)再編

本日のタイトルは、今、まさに私が取り組んでいる案件のお話です。

 

始まりは、提携する金融機関様からのご紹介でした。その金融機関の取引先であるA社が、先行き不安でM&Aを検討しているというのです。私は、金融機関様と一緒に、すぐA社に向かいました。

 

A社 社長ご本人より、よくよくお話を聞くと、先行き不安であることは間違いなさそうです。

 

ちょっと違ったのは、「実は、その先行き不安の解決策として、手法(スキーム)はどうあれ、ご一緒になりたい会社があるんです。」いうのです。その会社をB社とします。

 

A社とB社はサプライチェーンの上下の関係にあり、古くからお付き合いがあり、トップマネジメント同士も交流があるとのこと。

 

M&Aアドバイザーとして、A社であることは伏せて、私からB社に接触することも勿論可能なのですが、私は以下の通り、ご進言しました。

 

「折角取引もあり、直接お話できる関係なのだから、先行き不安であること、そして、その解消のためにB社と今の単なる受注関係から、一歩踏み込んだ提携、(資本取引を含む)取組をしたいと直接打診して、反応を伺ってはいかがでしょうか」と。

 

そして、その場は終了しました。

 

それから1年後、件の金融機関から再び連絡があり、再度A社様とご面談をしたのです。

 

A社社長から、直接B社にお話したところ、「先方も同じ先行き不安を抱えており、そのようなことで2社間が強化されるのであれば、是非取り組みたいとのこと」でした。

 

ここからが、我々アドバイザーの本格的な役割です。

 

連携・取組によって得たいもの、避けたいものをしっかり整理した上で、そして、互いの業況・財務状況を勘案して、ベストな手法(スキーム)を模索・提案・調整(交渉)することになります。

 

それが、株式譲渡なのか、株式交換なのか、株式移転なのか、JV方式なのか、A社、B社とも譲れるところ、譲れないところはなんなのかなどなど、それは我々が間に入らないと、まとめることは相当に困難だと思います。

 

A社様とB社様には、間に入る私には、「ああしたい、こうしたい、それはいい、それは嫌だ」は、遠慮なく伝えて欲しいとお伝えしています。

 

今、まさに、互いに秘密保持契約を締結し、互いの情報の開示が始まったところです。

 

もしかしたら、これをお読みいただいている方も、同じようなことが起こるかもしれません。

 

先行き不安を解消するために、全く関係のない第三者へのM&Aよりも、取引関係にある会社様に、直接、勇気を持って相談(打診)することで、M&Aよりベスト、或いはベターなサプライチェーン内業界再編、生き残りをかけた積極的な(業界)再編が進むかもしれません。

 

直接お相手に言えるのであれば、直接相談・打診がベストですが、そこから、弊社としてご支援することも可能です。是非、ちょっと勇気をもって、直接相談・打診か、弊社にご相談を!

 

本日ご紹介した事例の進捗、顛末は、機会があればまたご紹介したいと思います。

この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる M&A実務のプロセスとポイント

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