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関係者が増えていくにつれ経営者は孤独になる!?

親族内承継がなかなか前に進まない要因の一つとして、頭では分かっているが、それを行動に移せない、経営者の感情があります。それは後継者の人としての信念や考え方を示すことが多いように思います。表現としては、「まだまだ・・・」になるでしょう。

なぜ、経営者は事業承継を後回しにするのか

「経営者は孤独である」この言葉はよく聞きます。では、何故孤独なのでしょうか。

 

そもそも経営者になる時、これから孤独になると予測し、その準備を行った経営者の方は、一体何人いらっしゃるでしょうか 。

 

いやむしろ、多くの中小企業の経営者は、自分が孤独になると思って経営を始めてはいないはずです。多くの人と関わり、孤独とは無縁であると思ったに違いありません。

 

しかし、現実は・・・。

 

孤独とは、思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が、ひとりもなく寂しいことです。

 

『孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の”間”にある。』と、哲学者の三木清氏は言われています。

 

人間関係の“間”には、

 

役員・後継者・社員

得意先・仕入先・外注先

公的機関・金融機関

諸団体関係者・地域住民

親・兄弟姉妹・夫婦・子供

 

などが挙げられます。

 

実は、囲まれる人の数が増えるたびに、孤独感が深まっていくことがあるのです。このような想いを後継者にもさせることが本当によいのかと、自問自答します。

 

後継者がとても積極的で「それは大丈夫」と言ってくれれば経営者も楽でしょうが、現実はそう簡単ではありません。

 

仮に、そのように言ってくれたとしても「まだまだ・・・」となることでしょう。一人で悩まず、ご相談いただければと思います。

この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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