地域金融機関と上手なかかわり方とは?
これからの地域金融機関とのかかわりは、どのようになる?
今回、私が書籍の中で書いてあるとおり、事業性評価です。
そこをしっかりと地域金融機関は中小企業様に対して見ていかないといけません。わかりやすくいうと地域金融機関は中小企業様の事業をしっかり見ていますか?ということになります。事業を見ながら地域金融機関は中小企業様とお話をするということです。
今までは決算書をお渡ししたら、数字のみのお話で、高い、低い、黒字、赤字の評価でしたが、これからは売上げがあるのであれば、なぜ上がったのか、なぜ下がったのか、またその為には何が要因だったのか、そして次はどういう展開になるのか。こういうことを聞いて、地域金融機関はそうですね!で終わってはいけないんです。
そこから、それであればうちの金融機関で、社長にたいして非常に有益で取引できる会社を紹介したり、また紹介できなくても、そういう話をある経営者から聞いていますなど、地域金融機関が中小企業様と二人三脚をして、かつ、中小企業が元気になることによって、もっといえば、地域自体が活性化していくということが理想です。
よくあるのが、ある銀行の本店の前に商店街があるのですが、その商店街のシャッターが閉まっている、観光客が来ないというエリアもあります。そこにある金融機関はどういうお気持ちなのかと、私は疑問に思います。やはり、地域一体となって、まさに行政と中小企業様と地域金融機関が一体となってそこの地域を活性化する。地方創生として地域金融機関は踏み込んでいくということが求められるし、そうする事が、地域金融機関が生き残るところだと思います。
これまでは地域金融機関はお金を貸せば終わりで、中小企業様がそこの経営をするということで分かれていたと思いますが、その考え方は改めていただき、一体化し頑張っていただきたい。このように変わっていくことを願いながら、この本を読んでいただきたいと思います。
マニュアル本の概略を教えてください
この本は5章立てでつくりました。
第1章は金融機関のふりかえり
第2章からは金融庁の方針 地域金融機関は金融庁の方針に対してかなり敏感になっていますので、その内容を詳しく書いております。
第3章はこれからの金融機関とし、これからの金融機関はどう動くべきなのかという大きな方向性と、金融機関の一担当者には目効き力をどうつけるのかということを書いております。
第4章で目利き力を上げるための事業性評価については、詳しく書かせていただいております。
経営者様にとっても事業性評価を表現するための、経済産業省がだしておりますローカルベンチマークというものがあります。これについても触れておりますので、経営者様がローカルベンチマークに着手し金融機関に投げていただくだけでも、金融機関を動かすきっかけになると思います。
最終的には第5章、決算書に頼らない融資という内容になりますが、決算書0ではないのですが、今は決算書が100、事業が0というくらい、かなり決算書に対する比率が高くなっています。やはり、これを少しでも、下げていただき、決算書はどうだろうか?考慮するが、非常に事業性あり、将来性ありという事をアピールする事でで地域金融機関が動くという事を、しっかりとご理解いただければ、みなさまが動かすということに到達できるのだと思っております。
【マニュアル本】
地域金融機関を動かす 事業内容を中心とした本物の付き合い方