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  3. > 赤字転落の工務店が経営改善!財務健全化と得意工事でV字回復した成功事例
経営審査ランクCに落ちたことで公共工事の売上が半減。財務の不透明さからメイン銀行の支援得られず資金繰りが悪化。

お客様が抱えていた課題・要望

売上の8割を公共工事に依存していた工務店は、経営審査ランクCに落ちたことで、売上が半減。さらに、利益を度外視した受注を続けていたため、追加工事のコストが膨らみ、最終的に利益が残らない状況。

財務面では、過去の赤字工事を簿外処理していたため、売掛金や棚卸資産の数字に粉飾が発生。経営者自身も財務状況を把握できておらず、取引銀行への説明も不十分。メインバンクからの支援は期待できず、資金繰りが悪化。信用保証協会付きの借入がほとんどで、返済条件の変更を受けざるを得ない状況。

また、高齢の社長が全ての経営判断を担い、息子である専務が十分な役割を果たせておらず、経営の意思決定が遅れていました。公共工事だけでなく、近隣エリアのリフォーム案件の受注拡大や、より利益を確保できる案件に特化した戦略が求められていました。

具体的な相談内容

  • 経営審査のランクがCに落ち、公共工事の入札範囲が制限され売上が半減
  • 利益を度外視した受注により最終利益が残らず、資金繰りが逼迫
  • メガバンクをメイン銀行としていたが、売上減少で融資支援が受けられない状況
  • 赤字工事の簿外処理や売掛金・棚卸資産の粉飾があり、財務状況が不透明

ご相談企業様負債状況

  • 有利子負債:1.5億円
  • 資金繰り悪化により、条件変更(返済額低減)の支援を受けざるを得ない状況

ご相談企業様情報

業種

工務店(公共工事 80%・リフォーム&リピート受注 20%)

年商

約3億円

業績

売上半減、経営審査ランクC、利益ほぼゼロ

 

経営状況の問題点

  • 落札価格に含まれない追加工事が発生し、利益を残せない体質
  • 経営者自身が財務状況を正確に把握できていない
  • 取引銀行からの支援を受けられず、資金繰りが苦しい

根本的な経営課題

  • 経営審査基準の加点対策ができておらず、受注できる範囲が狭い
  • 組織の体制が脆弱で、経営判断が曖昧
  • 公共工事に依存しすぎており、安定した収益構造がない

 

エクステンドの提案

経営審査の加点対策と財務管理の透明化を実施し、得意工事に特化することで利益を生む仕組みを確立

 

提案01

経営審査の加点対策

過去の落札実績と竣工検査の加点項目を分析し、得意工事への入札に集中

CランクからBランク(25百万円〜1.2億円の案件)へ早期復帰を目指す

 

提案02

組織改革人材活用

高齢の社長から息子(専務)への権限移譲で、経営判断のスピードを向上

若年層の採用が難しいため、年金受領済みのベテラン職人を活用し、人件費を抑制

 

提案03

財務の透明化と銀行対応

過去の簿外処理を整理し、銀行への説明を強化

「売上を伸ばします」だけでなく、具体的な収益改善施策を示すことで融資支援を得る

 

提案04

営業戦略の転換

会社HPに施工事例やお客様の声を掲載し、近隣エリアでの受注を増加

自社職人を他社工事の繁忙期に派遣し、紹介受注を増やす

 

コンサルの成果

STEP01

経営審査ランクがBに回復:入札可能案件の範囲が拡大し、売上の安定化に成功

経営審査基準の加点対策を徹底し、財務審査以外の評価項目を強化することで、CランクからBランクへ早期に回復。これにより、入札可能な公共工事の範囲が広がり、1億円を超える案件への参入が可能になりました。

これまで制限されていた大型案件の受注機会が増えたことで、安定した売上確保が実現しました。

STEP02

近隣エリアの受注増加:施工実績のPRが功を奏し、リフォーム案件の受注が増加

自社ホームページを活用し、これまでの施工実績やお客様の声を積極的に発信することで、地元のリフォーム案件の問い合わせが増加しました。さらに、公共工事で得た「安全・品質管理の信頼性」を前面に打ち出すことで、戸建てリフォームや小規模改修工事の受注も拡大。

結果として、利益率の高い案件の比率が向上し、収益性の改善に成功しました。

STEP03

銀行との関係改善:事業収益の80%を返済に充てる合意を得て、条件変更からの脱却に成功

過去の粉飾疑惑を解消し、財務状況を透明化したことで、銀行への説明力が向上。「売上拡大の計画」だけではなく、「どの案件がどれだけの利益を生むのか」を具体的に示したことで、信用が回復し、返済計画の見直しに成功しました。

結果として、銀行と「毎期の事業収益の80%を返済に充てる」合意を得ることができ、資金繰りの安定化と条件変更からの脱却を実現。

STEP04

財務健全化に成功:簿外処理の是正により、粉飾の疑いが解消

過去の赤字工事の簿外処理を見直し、財務諸表の正確性を確保。これにより、銀行や取引先からの信用回復につながりました。さらに、決算書の「売掛金」「棚卸資産」「買掛金」などの勘定科目を適切に整理することで、粉飾決算の疑いを払拭。

正しい財務管理を行うことで、今後の融資交渉や資金調達の可能性が広がりました。

コンサル視点から見たポイント

この企業は、公共工事への依存と財務の不透明さが経営悪化の主因でした。取り組んだのは、

 

1. 経営審査基準の加点対策を徹底し、得意工事に特化させること

2. 財務の透明化を図り、銀行に正しく説明できる体制を構築すること

3. 近隣エリアでの受注を増やし、利益率の高い案件を獲得すること

 

特に、銀行対応では『これから売上を伸ばす』という抽象的な説明ではなく、具体的な施策を提示することで、支援を得られるようにしました。今後の課題としては、さらなる利益率向上のための原価管理と、安定した受注を確保するためのマーケティング強化が挙げられます。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。経営改善したい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

 

資金調達(追加融資・リスケ中も含む)できる手段をお探しの方は「無料相談」をご利用下さい。

 

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