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月800万→200万まで元金返済を抑えた当座貸越の設定

本日は、当座貸越の活用について記載します。あなたは当座貸越という融資方法を活用されていますでしょうか。多くの中小企業は、証書貸付、手形貸付、手形割引を活用されていると思います。つまり、当座貸越を活用していないのです。

 

当座貸越とは、中小企業が資金調達の際に利用する融資方法であり、あらかじめ決めた極度額の範囲内で自由に資金の出し入れができます。

 

そのメリットは、前述したように極度内で必要な時に必要な金額だけ調達できたり、使用した金額と期間に対してのみ金利が発生するため無駄な金利を抑えられたりします。一般的な資金調達である証書貸付と比較した際にも、毎月の元金返済が無いというメリットもあり、毎月の資金繰りが楽になります。

 

使用場面は、長期資金よりも短期資金となります。イメージしやすい例としては、季節変動による一時的な運転資金の不足などです。ただ、私がご提案したい方法は経常運転資金での活用です。つまり、短期資金ですが、年間での活用です。

経常運転資金の算出方法

経常運転資金の式は以下のとおりです。

 

経常運転資金 = 売上債権 + 棚卸資産 - 買入債務

 

この資金は、企業が存在する限り立替により常に発生する資金です。よって、この資金は金融機関から、かりっぱなし、元金返済をしないという考え方です。

 

返さなくてもいい資金を返済するから中小企業の資金繰りはより厳しくなっており、場合によっては、条件変更されている中小企業がこの融資を活用することで正常先になれることもあるでしょう。

 

先般、私がご相談いただいた中小企業においては、サブ銀行にメイン銀行になったもらいたい旨を伝え、そのサブ銀行に多くの融資残を集約しました。

 

これまで月々800万円の元金返済でしたが、1億円の当座貸越の設定、その他複数の融資はプロパーと信用保証協会で長期返済に組み替えたため、月々200万円を切るまで元金返済額を抑えることができ、とても資金繰りが楽になりました。

 

日々のお悩みを弊社にお話しいただくことで、今後の経営の方向性が見えることもあります。些細なことでも構いませんので、ご相談ください。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。新たな資金調達を成功させたいや、返済・資金繰りが厳しいなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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