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信用保証協会による代位弁済のメリット・デメリットと代位弁済実績推移について

今回は、信用保証協会による代位弁済のメリット・デメリットと代位弁済実績推移についてお話をします。

信用保証協会の代位弁済実績推移

年度 代位弁済件数 代位弁済金額
令和2年度 2.3万件 2,429億円
令和3年度 2.0万件 2,425億円
令和4年度 3.0万件 3,509億円
令和5年度 4.3万件 4,946億円

(資料:一般社団法人 全国信用保証協会連合会)

 

令和2年度・令和3年度は、コロナ融資による資金繰り支援の影響で件数・金額共に減少しました。

 

しかし、令和4年度以降は、融資の返済が始まり、借入過多の状況で業績改善が見られない事により資金繰りも廻らず、件数・金額共に増加傾向にあります。今後も、仕入価格の高騰、為替変動によるコスト負担、人件費等の上昇、業績見込みのない企業には金融機関が支援しないと考えるので、代位弁済は増加すると思われます。

代位弁済した場合のメリットとデメリット

メリット

  1. 借入金の支払利息が不要になる
  2. 追加の保証料が不要になる

デメリット

  1. 金融機関からの借入ができなくなる
  2. 信用情報に事故登録される
  3. 銀行口座が凍結される
  4. 不動産等の担保処分や連帯保証人へ督促の可能性が生じる

 

代位弁済は上記デメリットの影響を受ける為、出来るだけ代位弁済にならないように条件変更を継続して、金融機関に条件変更を続けて貰うべきです。

 

但し、支払利息も払えない状況の場合は、代位弁済すると支払利息及び返済負担が軽減し資金繰りが楽になることも多い為、検討する余地はあります。代位弁済になっても一生、信用保証協会付き融資が借入出来ないわけではないです。

 

現在の会社状況を総合的に考慮した上で、代位弁済する時期や、するかしないかの判断をして下さい。時期や判断に迷う場合は下記の無料相談をご利用ください。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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