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黒字経営なのに資金繰りが厳しい

本日は、黒字経営で正常に金融機関と取引しているのに資金繰りが厳しい企業について記載します。

 

この度、私が一番お伝えしたいことは、ある程度の利益が確保できている黒字企業でも、金融機関への元金返済が多い場合、資金繰りが厳しくなるということです。

 

そして、社長はそれに対してどうにかしたいとも考えていますが、そういうものだと思い込んでいることです。

 

一例を挙げて解説します。売上高10億円、経常利益2,000万円、経常利益率2.0%の企業があります。

 

ここまでの情報ですと、売上高は10億円を超え、しっかりと2%の経常利益率も確保できているので良い企業と感じます。

 

しかし、この企業は資金繰りが厳しいのです。

 

その理由は、長期借入金4億円を7年で返済する借り方をしているからです。

 

4億円÷7年=5,700万円

 

単純計算(減価償却費は加味していない)ですが、経常利益が2,000万円しかないのに5,700千万円の元金返済が必要で、その差額分が資金繰りを厳しくしています。

 

多くの企業は、都度、折り返し融資を受けることによって、しのいでいます。しかし、このバランスは決して良い借り方とは言えません。

 

社長に現状の借り方について意見を求めると、金融機関からすすめられて借りたのものであり、そういうものだという認識です。

 

当然に収益力を高める経営努力は必要ですが、その反面、金融機関への元金返済のために資金繰りが苦しくなるのもおかしな話です。

 

できるかどうかは企業の今後のキャッシュフロー(過去ではない)によりますが、例えば、7年返済を15年返済にすると4億円÷15年=2,600万円になります。

 

資金繰りがとても楽になります。また、考え方はそれだけではありません。

 

日々のお悩みを弊社にお話しいただくことで、今後の経営の方向性や考え方が見えることもあります。些細なことでも構いませんので、ご相談ください。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。新たな資金調達を成功させたいや、返済・資金繰りが厳しいなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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