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損益計算書の中で一番初めに出てくる利益の売上高総利益について

今回は損益計算書の中で一番初めに出てくる利益の売上高総利益についてお話をします。

 

売上高総利益は、商品・製品の利益を生み出す商品力であり、粗利や粗利益とも言います。

売上高総利益率の算出方法

売上高総利益率は、下記の計算式で算出できます。

 

売上高総利益率=売上高総利益÷売上高×100%

 

数字が大きいほど、収益性の高い製品・商品を生み出しています。

 

取り扱っている商品の付加価値の質、商品単価の値上げ、仕入原価の高騰、商品戦略の変更、景気の影響等、色々な要因によって影響を受けます。最近は、材料費高騰による仕入価格の上昇、円安や人件費アップ等で売上高総利益率が低下しています。

 

この数字が赤字になっている場合は事業が成り立っていない状態なので、早急に改善策を立てて黒字化に持っていく必要があります。

 

事業構造が違う為、売上高総利益率は業種によって異なります。業種別に見ると以下の数字になります。(資料:中小企業実態基本調査「令和5年速報(令和4年度決算実績)」

 

・製造業 20.3%

・小売業 30.3%

・卸売業 15.1%

・建設業 23.1%

 

自社のここ数年の実績推移及び業界平均・同業他社との比較を行いながら目標設定することは重要です。

売上高総利益率の改善策

  1. 売上構成の見直しを行い、利益率の高い商品を強化する。利益率の低い商品は削減か商品改良を行い、利益構造を高める
  2. 原材料・人件費・運送費・外注費等コストを削減する
  3. 販売単価のアップ、販売先の変更等販売戦略の見直しを行う

 

売上高総利益率を算出して分析することにより、会社の利益を把握することが可能になります。会社の経営戦略や販売方針に活用し、商品の付加価値を高めることで利益を確保し収益性を向上して下さい。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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