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経営効率化や企業成長に欠かせない「労働生産性」を高める4つの方法

原材料や資源価格等の高騰・人件費上昇で、今後企業に支払い能力が必要になってきます。その支払い能力を高めるためには、生産性の向上が重要です。

 

経営の効率化や企業の成長に欠かせない生産性分析の1つである労働生産性についてお話をします。

 

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経営効率化や企業成長に欠かせない「労働生産性」を高める4つの方法

 

労働生産性の算出方法

労働生産性は、従業員1人当たりの付加価値額で、下記算出方法となります。

 

〇 労働生産性=付加価値額÷従業員数(円/人) 

 

数字が高ければ高いほど、より少ない人数でより多くの付加価値を産出しています。付加価値額の計算方法は、目的に応じて多数の計算方法があります。

最も簡単な計算方法

付加価値額=売上総利益=売上高-売上原価

中小企業庁の計算方法

付加価値額=営業利益+役員給与+役員賞与+従業員給与+従業員賞与+福利厚生費+動産・不動産賃借料+租税公課

日銀方式の計算方法

付加価値=経常利益+人件費+賃借料+減価償却費+金融費用+租税公課

労働生産性の目安

労働生産性の目安は、中小企業白書の「企業規模別に見た、従業員一人当たり付加価値額(労働生産性)」2020年が、大企業製造業1,180万円、大企業非製造業1,267万円、中小企業製造業520万円、中小企業非製造業520万円です。

 

世界的に見ると、日本の一人当たり労働生産性(2020年)は、OECD加盟38ヶ国中28位と低水準になっています(資料:日本生産性本部「労働生産性の国際比較2021」)

 

⇒【関連】生産性と付加価値についての基礎と計算式

労働生産性を高める4つの方法

労働生産性を高めるには下記の方法があります。

 

  1. 業務の流れを見直し、無駄な業務を無くす
  2. 営業力を強化し、一人当たりの売上高を増加する
  3. 高付加価値な商品やサービスの提供で、付加価値を高める
  4. 有効的な設備投資を行い、生産効率を上げる

 

現在人材確保が困難な中、労働生産性を高めて利益を確保する事は重要です。限られた人的資源を有効活用し、どのような改善策や対応策が必要か、計画を立て実行できるように取り組んでいきましょう。

 

【関連記事】外的要因に大きく影響を受けない財務体質構築

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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