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銀行と信用金庫は違う

2023年を迎えるにあたり、A信用金庫の理事長様とマンツーマンで1時間程度お話をさせていただく機会がありました。

 

話題は色々なことに及びましたが、一番感じたことは「地域」という言葉です。それは、信用金庫の店舗が存在する地域経済の発展に貢献するという強い意志です。

 

直接的に言えば、その地域に本店がある中小企業の発展に貢献するということです。

 

中小企業が選択するターゲットや店舗展開は様々です。地元のみ、ある一定の広域、日本全体、アジア圏、世界などです。それに伴って売上高や店舗数なども拡大します。もし、皆様の選択が地元を中心とした場合、どこをメインの取引金融機関にするかです。

 

その答えは、信用金庫や信用組合なのです。なぜ、そうなのかをA信用金庫の理事長様と話した際に、改めて共感しました。

 

多くの方は、

都市銀行(4)

地方銀行(62)

第二地方銀行(37)

信用金庫(254)

信用組合(145)

 

の違いを知りません。参考としまして()内に最新の数字を記載します。

 

例えば、X株式会社が人口10万人の地域に1店舗を展開していたとします。

 

業績が順調に伸びており、決算内容が良ければ、その地域にある地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合が融資の提案をしてきます。

 

経営者様の判断で金利が一番安いところ、ステータスがあるなどの判断であれば、地方銀行からお金を借りるでしょう。

 

一方、こまめに店舗に顔を出してくれ話を聞いてくれる、地域のイベントに協力してくれる、決算書以外のところで親身になって経営相談にのってくれるなどの判断であれば、信用金庫からお金を借りるでしょう。

 

判断はそれぞれですが、自社の経営スタイルにあった先と付き合う方が経営はスムーズだと思います。

 

また、金融機関の違いを形式的に見るとよく分かります。

 

それは、都市銀行、地方銀行、第二地方銀行は、株式会社組織であり営利法人です。

 

信用金庫、信用組合は、共同組織であり非営利法人です。この成り立ちの違いを知ってもらえたらと思います。また、理事長もそう言われていました。

 

日々のお悩みを弊社にお話しいただくことで、今後の経営の方向性が見えることもあります。些細なことでも構いませんので、ご相談ください。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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