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在庫や売掛金を担保として融資を受けるABL(流動資産担保融資)について

土地や建物等不動産の資産が無くても、自社の抱えている在庫や売掛金の資産を担保として融資を受けることが可能なABL(流動資産担保融資)についてお話をします。

 

ABLとは、企業の事業そのものに着目し、自社の流動資産である売掛債権や棚卸資産を担保として融資を受ける資金調達です。

 

取引先からの入金を待たずに資金調達が可能になり、資金繰りを改善します。

 

棚卸資産は、商品仕入による在庫商品、製品在庫、仕掛品、原材料等が対象で、賞味期限が短い商品・流通性が低い商品等は対象外になります。

 

ABLにはプロパー融資、信用保証協会付き、県や市等の制度融資が有ります。

 

信用保証協会の担保掛け目は、

 

  • 売掛債権の場合:70%~100%(上限)
  • 棚卸資産の場合:原則として30%(70%を上限として引き上げ可能)です。

 

プロパーの担保掛け目は、各銀行により異なり、担保調査会社等の評価を参考にして掛け目を掛けて評価しています。

ABLのメリットとデメリット

メリット

  1. 無担保融資が限度でも借入のチャンスがある
  2. 不動産(法人・個人)がある場合、不動産担保を使わなくて済む
  3. 金融機関との信頼関係が築ける

デメリット

  1. 金融機関によって商品価値の評価が異なるので、債権の保全に必要となる限度を超えて、担保を要求される可能性がある
  2. 定期的に担保状況の報告義務が生じる

 

因みに、ABLとファクタリングは違うので注意が必要です。ファクタリングは、自社が保有する売掛金等の債権をファクタリング業者に買ってもらうことによる資金調達方法です。原則、1回限りの短期的取引で、ファクタリング手数料が高いです。

 

コロナ関連融資以外にも、資金調達手段としての融資商品は色々あります。

 

最近、金融機関の融資状況は厳しい状況なので、運転資金等資金調達を検討している方はまず、下記の無料電話相談をご利用ください。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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