自社の利益の最大化する4つの定義
中小企業の経営の目的は、いろいろあると思いますが、市場を動かすという言葉を中心に置いた場合、「顧客が対価を払ってもよいと思える価値を効率的に提供し、顧客ニーズを満たし、顧客満足を継続しながら、自社の利益を最大化していくこと」と、ここでは定義します。
そのためには何が必要なのでしょうか?それは、以下の4つを明確にすることです。
- 顧客は誰か?
- 顧客が求めているもの(ニーズ・ウオンツ)は何か?
- 自社はどのような価値を顧客に提供すべき(できる)か?
- KBF(Key Buying Factor 購買決定要因)は何か?
ここで2について補足します。顧客の欲求には、ニーズとウオンツがあります。
ニーズとは、満たされない状態です。ウオンツとは、具体的なサービスへの欲求です。
例を挙げるなら、ニーズとしては、暑い夏に長期間、食べ物を安全に保存したいという気持ちです。
ウオンツとしては、冷蔵庫となります。
ウオンツが明らかになったとしても、中小企業はそれで満足してはいけません。さらにそこから、どのような価値提案が可能かを深く考えていくことが大切です。そうしななければ、新たな発想の別の商品やサービスが出たとき、代替される可能性があります。
営業マンに「顧客ニーズをしっかりと拾ってこい」とハッパをかける営業部長の声を聞きますが、本当のニーズを拾えているのか、それはウオンツではないのか、を改めてご確認いただければと思います。
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