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銀行が取り組みやすい季節資金の返済方法

今回は、資金使途が明確で資金需要の発生が分かり易く、銀行が取り組みやすい季節資金についてお話をします。

 

借入の資金使途には、

 

  • 経常運転資金
  • 増加運転資金
  • 賞与資金
  • 納税資金
  • つなぎ資金
  • 設備資金

 

等があります。

季節資金とは、商品の需要時期が一時期に集中する為に、それに備えて商品・原材料等仕入に充当する資金です。季節的要因による資金の回収と支払いのズレによって発生します。

 

季節資金の返済方法は、当該商品の売上金回収が返済原資になります。

 

季節性の売上が計画通り行かず売れ残りの発生や、他の資金使途に流用した場合は、返済が出来なくなるので注意が必要です。

 

銀行と融資の話をする際は、口頭で説明するだけでは不十分なので、あらかじめ下記資料を作成してから話をした方が良い印象を与えます。

必要書類

  1. 資金繰り表(仕入れから販売代金入金までの月別資金繰り)
  2. 仕入金額・仕入先名・仕入数量等明細が把握できる資料
  3. 販売計画表・仕入計画表等の資料
  4. 前年等過去の実績が分かる資料
  5. 毎月の月次試算表

 

※融資を受ける銀行に売上代金を入金するのが一般的です。

 

季節資金を毎年利用することで、銀行との実績が出来きて信頼関係が高まります。事業内容を銀行が把握できることになり、次回の融資がスムーズになります。

 

銀行に必要金額はいくらか、資金使途を明確に伝え、どのように返済するか、返済期間はどれ位必要か、資料を持参・説明し、取引銀行との関係性を強化していきましょう。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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