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改善の方向性と手法を 探るべきミドルリスク先

突然ですが、ミドルリスク先という言葉を聞いたことはありますか。地域金融機関は中小企業へお金を貸し出すことで儲けますが、なかなか貸し出す先がないと言われています。本当に、貸し出す先がないのでしょうか。

ミドルリスク先

多くの地域金融機関は、過去の資料である決算報告書を中心にして融資の判断をしています。それが間違っているとは私も思いません。しかし、そのことだけにこだわり過ぎて融資先を決めることは、いかがなものかと思っています。

 

ミドルリスク先とは、現状には厳しいものがあるが、事業を続けていくことには懸念がなく、その改善の方向性と手法を探るべき先のことです。端的に言えば、過去に何らかの問題があり決算報告書が赤字などでよくないが、将来を見据えると持続的成長が見込まれそうな先ということです。

 

これまで、そのような先に対して地域金融機関はどのような対応をしてきたでしょうか。

 

その答えは、債務者格付けに捉われて何もしませんでした。しかし、これからの進んでいる地域金融機関は、債務者格付けをいったん横に置いて、取引先の潜在可能性を見ていきます。

 

具体的には、①資金繰り支援 ②事業サービス支援 ③事業承継支援です。

資金繰り支援

・資金繰り表を細かく確認し、資金ギャップの発生に対して短期継続融資を検討します。

 

・複数の借入金の一本化や組替えを検討します。

 

・設備更新への対応を検討します。

事業サービス支援

・これまで培ってきた技術の転用を検討します。

 

・新規事業の展開を検討します。

事業承継支援

・若手の発想による戦略の転換を支援します。

 

・現経営者の保証解除について検討します。

 

このような支援により、事業性を基にした貸出先がいくらでも生まれてくるのです。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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