業務で四苦八苦している社員には整理整頓のアドバイス
本日は、仕事の基本を見直してみましょう。いや、仕事というより、人として当たり前のことを見直してみましょう。あなたの会社の社員は、人として当たり前のことが、当たり前のようにできる人が多いと思いますか、それとも少ないと思いますか。それもこれも、社長の一言があるかないかで、その行動は決まります。
整理整頓
私 :「社長、せっかく年末に大掃除をして事務所がスッキリしたのに、あちらこちら物が出しっぱなしですよ。」
社長:「どうしても業務をすると、そうなるよ。」
私 :「使ったら元に戻す習慣づけをした方が良いですよ。」
社長:「つい、また使うからとそのままになっていることが多い。」
私 :「使用頻度が多いものを、まとめて目の前に置いたらどうですか。」
社長:「そうなんだが。」
整理整頓という言葉は、多くの職場で使われており、壁に張り紙をして全社員に意識付けをしている企業もあります。しかし、それが実行されている職場は案外少ないのです。先ず、今の自分の机の上や机の中は、他人に自慢できるくらい綺麗でしょうか。
整理とは、乱れた状態にあるものを整え、秩序正しくすることです。また、不要なものや余分なものを取り除くことです。特に意味があるのは、後半の内容であり、一言で言えば捨てることです。
整頓とは、整った状態にすること、きちんと片付けることです。
整理は使いやすさを求め、整頓は見た目を求めています。また、整理整頓という言葉の順序、つまり整理をした後に整頓をしないと、上記のように一旦は片付いたように見える状態が、直ぐに元の煩雑な状態に戻ってしまいます。決して、机の中や棚の上に無作為に押し込んで、目の前に物が無い状態が、整理整頓ではないのです。整理整頓の意味を改めて考えて欲しいです。
実際、整理整頓の上手い人は、仕事ができると言われます。業務上、物や情報を探す際に、何がどこにあるのかを把握しており、直ぐに見つけられると、当然仕事の効率は良くなり、誰かからの問い合わせも、直ぐに調べて答えられます。
しかし、何がとこにあるのか定かでなければ、確かこの辺りにあるはずだが、と思いながら膨大な量の中から探すはめになり、必要以上に時間がかかり、挙句の果てに見つけられないこともあります。このスピード感が、仕事の出来栄えを左右しています。
また、自分の身近なこともきちんとできない人が、他人のお世話など到底できるはずもありません。お客様や社内の人に対しての気配りが、信頼関係に繋がります。
整理整頓には、仕事や人間関係の基本があります。業務で四苦八苦している社員には、基本に立ち返るようアドバイスしてあげてください。そして、きれいな状態を実際に体感すると清々しい気持ちになれ、活力が生まれるものです。
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