事前に目を通しておくべきM&Aが失敗する3つの原因
- M&A全般
M&Aの7割は失敗している!?
企業戦略として今や重要な位置を占めるようになったM&A。しかし「M&Aの7割はさまざまな原因で失敗に終わっている」という調査があることをご存知でしょうか。
「時間や労力を費やしたのに、M&Aで期待した結果が得られない…」このようなM&A失敗の原因として、主に3つの原因が考えられます。
大事なM&Aを失敗しないために、事前にこの3つの原因を考慮しておく必要があるのです。
M&Aが失敗する3つの原因
失敗する原因の1つ目は「買収先の過大評価」です。
企業価値の判断はM&Aにおいて最も重要ですが、数字に表れない資産以外の営業権やシナジー効果を過剰に期待したことが原因で、M&A後に一定の効果はあっても高額の買収費を埋め合わせるに至らないという失敗を起こすことがあります。
この失敗の原因を取り除くためには、数字に表れない価値について慎重に評価することが必要です。
失敗する原因の2つ目は「戦略的視点の甘さ」です。
これは『M&Aをすること』が目的となり、M&Aによるシナジー効果や今後の事業展開などの戦略を十分に考慮していないことが原因で、結局買収した資産や事業を活かせないという失敗を起こすことがあります。
きちんとした経営戦略を立て、それに沿ってM&Aを行なうことが失敗の原因を取り除くために必要です。
失敗する原因の3つ目は「M&A後の統合失敗」です。
M&Aをクロージングした後、買収先との統合不良が原因で期待通りのシナジー効果を得られず失敗を起こすことがあります。
統合は失敗の原因になりやすい、M&Aにおいて最も難しいプロセスです。
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社風やシステムの統合が上手くいかず失敗の原因となったり、強引な統合による反撥で人材が流出したり顧客が離れたりして失敗の原因となったりするため、クロージングからが始まりだと認識し、しっかりとした統合プロセスにより失敗の原因を取り除く必要があります。