M&Aの具体的な進め方を教えていただけますか?
- M&A全般
M&Aの賢い進め方とは
M&Aという手法は、近年になって日本でも一般的な手法になりました。けれど、「うちの企業もM&Aを検討したいけれど、具体的な進め方がわからない…」という経営者の方も多いのではないでしょうか。
売り手企業と買い手企業とで、M&Aの進め方は異なります。M&Aの進め方において、一番最初の段階で、最も大切なのが戦略の検討です。
M&Aをしたいからといって適当な企業を選んでは、何の効果も得られないばかりかマイナスです。
・どのような企業とM&Aをすれば最も高いシナジー効果が得られるのか
・どのような条件や予算でM&Aを行うのか
を検討するのが、進め方の上で必須です。そのため、信頼できる外部のアドバイザーを入れるのが賢いM&Aの進め方です。
アドバイザーに相談しながら戦略を検討し、最も適したM&Aの相手をリストアップしてもらうことで、失敗や無駄のない進め方ができます。
失敗しないM&Aの進め方
M&Aの相手企業を選定したら、相手に打診をし、双方で秘密保持契約を結んだ後に具体的な資料による交渉を行なう、という進め方になります。
これらの契約や交渉についても、手続きに慣れた経験豊富なアドバイザーを入れるという進め方によって、スムーズに進めることができます。
その後、M&Aの方法や価格、時期などの条件で互いに合意したら、基本合意書の締結となります。
そして、デューデリジェンスに移るという進め方です。
このデューデリジェンスは、売り手企業において財務、法務、ビジネスなどで書類に出ていない隠れた問題がないかどうかを、専門家により調査します。
ここで問題がなければ最終契約書を締結し、債権者や株主、労働者に対してクロージングを行なうという進め方になります。これが無事に終われば、M&Aの完了です。