プライベートエクイティにおける投資先の評価方法とは?
- M&A全般
プライベートエクイティにおける投資先の評価方法
投資において、投資先の評価は投資判断の基準となり、非常に重要です。しかし、「プライベートエクイティにおいて投資先を評価したいけれど、どのような評価方法をつかえばよいのだろうか?」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
通常、公開されている株式であれば市場の評価額を基準とした評価方法が用いられます。
しかし、市場で取引されない未公開株においては、これを基準とした評価を行うことができません。そのため別の手法による投資先の評価が必要となってしまうのです。
4つの評価方法による投資先の評価
未公開株を取り扱うプライベートエクイティの投資先には、特定の評価方法はなく、いくつかの評価方法を複合して評価を決定することになります。
その評価方法のうち、主な4つを以下にご紹介します。
評価方法1
最近の投資価格から判断する評価方法です。
これは投資先へ直近に投資があった場合、それを基準にするもので、スタートアップ期の企業などにおいて用いられます。
評価方法2
マルチプル法を使う評価方法です。
これは企業価値が企業収益の何年分であるかの数値を基準に求めるもので、継続的に利益を出している企業に用いられます。
評価方法3
純資産をもとにする評価方法です。
これは純資産を基準にして求めるもので、赤字企業など収益が上がっていない企業について用いられます。
評価方法4
DCF法など割引キャッシュフローをもとにした評価方法です。
これは企業活動が不安定な状態である企業再生の対象企業などに用いられますが、基準の判断が主観的になりがちであるという欠点があるため、他の方法も併用して評価を求めます。
これらを総合的に使いながら、プライベートエクイティの投資先の評価が行われることになります。