M&Aにおける企業価値の高め方とは?
- M&A全般
M&Aで求められる企業価値とは
M&Aが経営戦略として一般に広がるようになり、企業価値について耳にすることが増えました。
そのため、「M&Aのためにも自社の企業価値を高めたいのですがどうすればいいですか?」と経営者の方から企業価値についての相談を受けることがあります。
企業価値とはその名の通り会社の価値であり、M&Aにおいては会社の譲渡価値となります。
この企業価値は、その会社が将来どれだけの利益をあげるかという予測から算出されています。
そのため、上場株式がある場合はその市場価値を、ない場合には同業他社の株価価値や、純資産と経常利益から算出された価値を、企業価値として定めます。
さらにM&Aにおいては、この価値にブランド力などのM&Aによるシナジー効果で期待される付加価値を加えます。
このシナジー効果による付加価値は定量化することが難しい価値ですが、この付加価値がM&Aの目的であるため、企業価値を求める上で重要な要素なのです。
M&Aにおける企業価値を高める方法
それでは、M&Aにおける企業価値を高めるにはどのようにすればよいのでしょうか。
M&Aでの企業価値は先述したように、市場価値にシナジー効果を考慮した付加価値を加えて算出されます。
これらの価値のうち、まず市場価値は通常の経営状態から算出される価値であり、健全な経営を継続して売上を上げる事で高めることができます。
そのため、M&Aにおける企業価値を高めるために市場価値を上げることは容易ではありません。
一方で、ブランド力や営業力といった、M&Aのシナジー効果に影響する能力を強化することで付加価値を上げ、企業価値を上げる方法があります。
これは企業努力により高められるものであるため、企業価値を高める方法として非常に有効といえるのです。