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  3. > 運送会社が新規事業に失敗!社会保険と税金滞納7,500万円を乗り越えた事業再生事例
創業45年の運送会社、新規事業失敗により約1.7億円の債務超過と資金繰り難に陥る。経営者自身が再建の道を模索し、コンサルタントの力を借りて再建に挑む。

お客様が抱えていた課題・要望

運送業の新規事業(建築資材輸入)の大規模な赤字が事業全体を圧迫し、債務超過や高金利の借入、税金・社会保険料滞納が深刻化。資金繰りの改善と金融機関からの信頼回復、経営再建が急務。経営者自身が再建の道を模索し、コンサルタントの力を借りて再建に挑む。

具体的な相談内容

  • 新規事業の失敗:建築資材輸入事業に進出したが多額の赤字を計上。
  • 財務悪化:3.5億円の負債。社会保険料滞納6,000万円、税金滞納1,500万円の未払い。
  • 経営体制の問題:収益を正確に把握できていない。赤字事業からの撤退に踏み切れない。
  • 資金繰り困難:リスケジュールが必要な状況で金融機関への返済困難。現金不足により運転資金確保が危機的状況。
  • 組織的課題:人員過多。無駄な拠点や車両保有により、固定費が高止まり。

ご相談企業様負債状況

  • 債務超過額:約1.7億円
  • 銀行借入:2億5,000万円
  • ノンバンク借入:1億円(高金利8~15%)
  • 社会保険料滞納額:6,000万円
  • 税金滞納額:1,500万円

ご相談企業様情報

業種

運送業

年商

8億円(最大時)

業績

1.5億円の赤字

 

経営状況の問題点

  • 本業と新規事業の収益管理が曖昧(部門別会計未実施)
  • 高金利借入による財務圧迫
  • 過剰な設備投資と無計画な事業拡大

根本的な経営課題

  • 経営資源の分散と意思決定の遅れ
  • 本業への注力不足
  • 財務管理と資金繰りの甘さ

 

エクステンドの提案

本業特化と新規事業撤退を軸に、利益体質を再構築するための戦略的経営改善計画を提案。

 

提案01

高金利借入の圧縮とリスケジュール交渉

ノンバンクの高金利借入(8~15%)を金融機関と交渉し、返済のリスケジュール(返済額をゼロ設定)を提案。

親族からの借入や他の資金調達手段を活用し、税金や社会保険料の未払いを優先的に解消。

債務超過の改善計画を金融機関に提示し、信頼を回復。

 

提案02

部門別会計の導入で採算性を明確化

部門別に損益を把握し、新規事業(建築資材輸入)の赤字額を特定。

運送業と新規事業の採算性を比較し、不採算事業から迅速に撤退。

部門別の管理を強化することで、本業での収益構造を可視化し、戦略的な意思決定を可能にする。

 

提案03

人員整理経費削減

不要となった拠点(営業所や倉庫)の賃貸契約を解消し、運営コストを削減。

過剰保有していた車両を売却し、収益を生まない資産を圧縮。

人員整理を実施し、社員数を削減。これにより、運営効率と社員のモチベーションを向上させる。

 

提案04

資金繰り改善と現金重視の運営

月次・日次の資金繰り表を作成、現金残高を常時監視。

売掛金の回収期間を短縮する交渉を行い、現金流動性を向上。

コスト削減し、現金主義運営を徹底。資金管理の徹底により、現金1,000万円以上を確保する体制を整える。

 

コンサルの成果

STEP01

利益体質の構築:当期利益が4,000万円に回復

運送業に特化した収益性の高い事業モデルを確立した結果、会社全体の利益体質が改善されました。特に、無駄なコストを削減し、収益率の高い業務に注力したことで、当期利益は4,000万円に回復しました。これにより、安定した黒字経営が可能となり、将来的な資金繰りの不安も軽減しました。

STEP02

債務超過の改善:債務超過額を順調に縮小し数年以内に解消

経営改善計画に基づき、収益を積み上げると同時に債務超過額の縮小を着実に進めています。当初約1.7億円に達していた債務超過額は減少を続けており、計画通り数年以内に解消が見込まれる状況となりました。この進捗により、金融機関の信頼も高まり、再生への道筋が明確化しています。

STEP03

財務健全化:税金滞納は解消し、社会保険料滞納も大幅減少(6,000万円→800万円)

税務署や年金事務所との交渉を通じて、滞納していた税金を全額支払い、社会保険料滞納についても6,000万円から800万円まで大幅に減少させました。この成果は、計画的な分割払いと利益の着実な積み上げによるものです。これにより、財務の透明性が向上し、経営の信頼性が強化されました。

STEP04

効率的運営:重トレーラー事業への特化で収益率向上

重トレーラー事業への特化により、収益性を大幅に向上させました。高収益な運送業務に注力する一方で、採算の取れない遠距離輸送や非効率な車両を整理。これにより、運営コストを抑えつつ利益率の高いビジネスモデルを構築し、競争力を高めることに成功しました。

弊社担当者の声より

これらの対策により、短期的な資金繰り改善と長期的な財務健全化が進みました。

コンサルタントの率直な感想

事業再生において最も重要なのは、「現金を増やし、適切に管理する」ことです。現金が枯渇した瞬間に会社は存続できなくなるため、経営者が現金の動きを常に把握し、収支を徹底的にコントロールする姿勢が不可欠です。また、経営者自身がこれまでの経営の誤りを認め、自ら変わる覚悟を持つことが再生成功の鍵を握っています。

 

社長は当初、自らの経営スタイルをなかなか見直そうとしませんでしたが、厳しい状況の中で地道な改善を積み重ね、次第に会社の現状と向き合えるようになりました。現金の管理を徹底し、月次・日次の資金繰りを監視しながらコンサルタントのアドバイスを実行することで、資金繰りや経営状況を大きく改善しました。

 

再生の過程では、経営者が自らの行動を変え、社員にもその姿勢を示すことが重要です。社長は自らの意思で厳しい決断を下し、行動を続けたことで信頼を回復し、会社を再生軌道に乗せることができました。このように、経営者が変わる決意と具体的な行動が会社再生を成功に導く基盤となるのです。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。赤字、損益改善、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

 

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