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粉飾決算・資金繰り悪化からの脱却と黒字化への挑戦!社長が全てを抱え込み続けた結果、利益管理が機能せず赤字経営に陥る。5期連続の赤字と資金繰りの悪化で事業継続の危機に直面

お客様が抱えていた課題・要望

地方にある工務店は、5期連続の赤字により資金繰りが悪化し、事業継続の危機に直面していた。経営状況を改善しようと試みるも、粉飾決算を行いながら銀行融資を受けるという状態が続き、借入総額は1億4,000万円に膨らんでいた。さらに、売掛金の管理がずさんだったことで5,000万円もの未回収債権が発生し、資金繰りの悪化に拍車をかけていた。

経営課題の根本には、社長が全業務を一人で抱え込み、利益管理を徹底できていなかったことがあった。建設業の特性上、工事ごとに正確な見積もりと利益管理が必要だったが、社長の経験と勘に頼った受注が続いた結果、採算割れの工事が多発。さらに、現場監督に利益責任を持たせず、社長がすべてを管理しようとしたため、適切なコスト管理ができないまま、赤字が累積していった。

この状況を打開するため、同社の経理を担当する社長の姉が、経営再建の専門家であるエクステンドへ相談。粉飾決算から脱却し、財務状況を正常化すること、工事ごとの利益管理を徹底し、黒字体質へ転換することが喫緊の課題となった

具体的な相談内容

  • 5期連続の赤字経営
  • 粉飾決算による資金調達
  • 資金繰りの悪化
  • 利益管理ができていない

ご相談企業様負債状況

  • 銀行借入総額 1億4,000万円
  • 毎月の返済額 310万円
  • 5,000万円の未回収売掛金

ご相談企業様情報

業種

工務店

年商

2億8,000万円

業績

5期連続赤字

 

経営状況の問題点

  • 社長がすべての業務を抱え込んでいる
  • 見積りが不正確で利益管理ができていない
  • 過去の粉飾決算により実態が不明確

根本的な経営課題

  • 工事ごとの利益管理ができておらず赤字工事が発生
  • 銀行との関係悪化で資金調達が困難
  • 未回収売掛金が増大し資金繰りを圧迫

 

エクステンドの提案

工事ごとの利益管理を徹底し、社長の業務を最適化することで黒字転換を実現

 

提案01

過去の粉飾決算を開示し決算書の正常化(財務改善・粉飾決算対策)

粉飾決算の影響で銀行融資が受けられず、資金繰りが悪化。「決算書の正常化」「経営再建」「粉飾決算のリスク」といった課題に対応するため、過去の粉飾を開示し、特別損失計上を提案。

さらに、税理士を新たに顧問に迎え、透明性の高い財務管理を行うことで、信用回復と経営再生を図った。

 

提案02

工事ごとの粗利益管理表の導入(建設業の利益管理・原価管理の最適化)

赤字の原因は、「建設業の原価管理不足」「利益率の低下」「見積もり精度の低さ」にあった。そこで、工事ごとの収支を把握できる粗利益管理表を導入を提案。

これにより、見積もり精度を向上させ、採算が取れる受注のみに絞ることで、建設業の利益率改善と赤字脱却を実現。

 

提案03

銀行へのリスケジュール交渉(金融機関対応・資金繰り改善)

銀行借入総額1億4,000万円、毎月の返済額310万円という厳しい資金繰りを改善するため、「リスケジュール交渉」「金融機関との交渉術」「資金繰り対策」を活用。3行すべてにリスケを申請し、毎月の返済額を0円へ変更。

さらに、経営改善計画書を提出し、金融機関の信用回復を目指すことで、長期的な資金繰り安定化を実現。

 

提案04

未回収売掛金の回収強化(売掛金管理・資金繰り対策)

「売掛金の未回収問題」「債権管理の徹底」「資金繰りの悪化」が経営の大きなリスクに。督促が遅れ、5,000万円もの不良債権が発生していたため、債権管理体制を強化し、迅速な回収を実施。

特に、入金遅延が発生した際の即時督促や法的手段の検討を徹底することで、売掛金回収率を向上させた。

 

提案05

利益責任を現場監督に持たせる体制への移行(建設業の組織改革・業務効率化)

社長がすべての業務を抱え込む「ワンマン経営の弊害」「業務分担の最適化」「建設業の組織改善」の課題を解決するため、現場監督に利益責任を持たせる制度を導入。

これにより、現場レベルでのコスト管理が強化され、追加工事の適正請求や原価意識の向上が進む。結果として、建設業の経営効率化と利益率の向上に成功。

 

コンサルの成果

STEP01

粗利益率を14%→20%に改善(建設業の利益率向上・原価管理の最適化)

「建設業の利益率改善」「粗利益率の向上」「コスト削減」「工事別の原価管理」を徹底。

 

 ・工事ごとの粗利益管理表を導入し、赤字工事の発生を防止

 ・どんぶり勘定の見積もりを改善し、適正価格での受注を実現

 ・無駄なコストを削減し、粗利益率を14%→20%に引き上げ

 

結果、建設業における利益体質への転換が実現。

STEP02

営業利益が黒字化(経営改善・赤字脱却)

「赤字経営の改善」「経営再建」「建設業の営業利益向上」「黒字転換の成功事例」を意識した施策を実行。

 

 ・過去5期連続の赤字からの脱却を目指し、工事ごとの利益管理とコスト最適化を推進

 ・売上を伸ばすのではなく、利益率を向上させる戦略を実施

 ・販売管理費の見直しにより、固定費を削減

 

結果、営業利益が黒字化し、経営の安定化を実現。

STEP03

銀行融資のリスケジュールに成功し資金繰り安定(金融機関対策・リスケ交渉)

「銀行融資のリスケジュール」「資金繰り改善」「金融機関対応」「建設業の資金繰り戦略」を活用。

 

 ・3行(メガバンク+地方銀行)との交渉で、月々310万円の返済を0円に調整

 ・経営改善計画書を提出し、金融機関の信頼回復を図る

 ・資金繰りを圧迫していた借入金を適正なスケジュールで管理

 

結果、経営の健全化と資金繰り安定を実現

STEP04

社長が営業活動に集中できる環境整備(業務効率化・経営戦略の最適化)

「社長の業務改善」「経営者の働き方改革」「建設業の組織改革」「営業活動の強化」を意識。

 

 ・社長が全ての業務を抱え込む状況を解消し、営業活動に専念できる体制へ移行

 ・現場監督に利益管理を委任し、社長の時間を戦略立案・受注獲得にシフト

 ・これにより、高利益率の工事を優先的に受注し、売上・利益の両面で改善

 

結果、社長が本来の経営に集中し、企業成長を促進

STEP05

利益責任を現場監督に持たせることで組織力向上(建設業の人材育成・マネジメント強化)

「建設業の組織改革」「現場監督の育成」「利益責任の明確化」「業務効率化」にフォーカス。

 

 ・現場監督に利益責任を持たせることで、経営意識の向上

 ・追加工事の適正請求やコスト管理が現場レベルで行われるよう改善

 ・従業員が会社の財務状況を理解し、危機感を持って経営改善に参加

 

結果、建設業の組織マネジメントが強化され、持続的な成長が可能に。

コンサルタントの感想

社長の意識改革こそが経営再建のカギでした。

 

社長は当初、利益管理を拒否し、業務を一人で抱え込んでいました。しかし、地道な説得と実際の利益改善の成功が、社長の意識を変えるきっかけとなりました。結果、社長自身が工事ごとの利益を管理する仕組みを構築し、利益体質へと変革できました。

 

今後はさらなる黒字定着と資金繰りの安定が課題となりますが、意識改革が進んだことで、継続的な成長が期待されます。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。経営再建したい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

 

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