実際の事例集

  1. ホーム
  2. > 実際の事例集
  3. > 事業性評価を活用したリスケ卒業事例!メインバンク変更と新銀行からの資金調達
老舗印刷会社のリスケ卒業!売上低迷で7年前からリスケジュールを実施。事業性評価で資金調達を可能にしリスケジュールから卒業

お客様が抱えていた課題・要望

印刷会社は、長年にわたり印刷業を営んできたが、市場環境の変化により業績が低迷し、7年間にわたってリスケジュールを続けていた。企業の広告費削減やデジタル化の進行により、印刷需要が大きく減少したことが経営の大きな課題。直近期は赤字、債務超過のため、新規融資の獲得が難しい状況。

また、メインバンクは過去の財務状況を重視し、事業の将来性を評価する姿勢を持っておらず、融資は不可。しかし、直近2期は黒字化しており、社長としては事業の可能性を信じていた。こうした状況の中で、リスケジュールからの卒業を目指し、資金繰りの安定化を図るため、エクステンドが開催する経営セミナーに参加。弊社セミナー講師の「事業内容に魅力がある企業は銀行が支援すべき」という言葉に共感し、相談に至る。

具体的な相談内容

  • リスケジュール状態から抜け出し、安定的な資金調達を実現したい
  • メインバンクでの新規融資が難しく、他の銀行の選択肢を模索したい
  • 印刷業界の厳しい市場環境の中でも、黒字経営を継続できるようにしたい

ご相談企業様負債状況

  • 7年間リスケジュールを継続
  • 直近期は赤字、債務超過状態
  • メインバンクからの新規融資は難しいと判断されていた

ご相談企業様情報

業種

印刷業

年商

3,600万円

業績

過去に大きな赤字があったが、直近2期は黒字化

 

経営状況の問題点

  • 印刷物の市場縮小(Web広告の普及、企業の経費削減、印刷内製化の進行)
  • 銀行の「事業性評価」が十分に活用されていない状況
  • 既存メインバンクが財務状況のみを基準にし、融資に前向きでなかった

根本的な経営課題

  • 銀行に対する事業の将来性の適切な説明と理解促進が必要
  • 事業性評価を重視する銀行との関係構築
  • リスケジュールからの脱却に向けた資金調達の仕組み作り

 

エクステンドの提案

事業性評価を重視する銀行と交渉し、リスケジュールからの卒業と資金調達の安定化を実現

 

提案01

経営改善計画を策定し、銀行に提出

従来の財務状況だけでなく、今後の成長戦略を盛り込んだ経営改善計画書を作成。特に、キャッシュフロー経営の観点から、適切な資金繰り計画を示し、企業の持続可能性を具体的な数値で説明した。これにより、融資審査の際に「将来的な返済可能性」を明確に伝え、銀行の信頼を得ることを狙う。

 

提案02

事業内容の魅力を銀行に適切に伝える戦略を構築

単なる印刷業ではなく、活版印刷の伝統技術を活かしながら、デジタル技術を取り入れた独自の強みを強調。印刷業界全体が縮小傾向にある中でも、独自の価値を創出していることをアピールし、事業性評価を重視する銀行にとって魅力的な案件であることを伝えた。特に、地域銀行が支援すべき事業であることを強調し、前向きな融資判断を引き出す戦略を取った

 

提案03

既存のメインバンクだけでなく複数の銀行と交渉

メインバンクであるA銀行は過去の財務状況のみを評価し、新規融資には消極的だったため、別の銀行へのアプローチを実施。事業性評価を重視するB銀行とC信用金庫に対し、同じ経営改善計画を提示し、事業の将来性について丁寧に説明を行った。結果として、B銀行がメインバンクとなり、C信用金庫が補完的な支援を実施する形での資金調達に成功した。

 

提案04

キャッシュフローに合わせた長期借換えを提案

資金繰りの安定化を図るため、信用保証協会付き融資からプロパー融資へと切り替え、長期返済計画を策定。これにより、現状のキャッシュフローの範囲内で無理なく返済ができる仕組みを構築した。また、繁忙期の追加資金調達や、手形割引枠の増額についても、C信用金庫の協力を得ることで実現。これにより、資金繰りの安定化と成長戦略の推進を両立することが可能となった。

コンサルの成果

STEP01

B銀行:信用保証協会付き融資からプロパー融資へ変更し、10年返済を実現

メインバンクとなったB銀行は、これまでの信用保証協会付き融資からプロパー融資へと切り替え、10年の長期返済を設定することで、キャッシュフローに合わせた返済計画を実現。これにより、毎月の返済負担を軽減し、安定的な資金繰りを確保した。さらに、政府系銀行とも協調し、事業成長を見据えた資金支援を獲得することができた。

STEP02

C信用金庫:無担保での追加融資を実行

サブバンクとなったC信用金庫は、事業性評価を重視し、無担保での追加融資を決定。特に、季節的な運転資金の増加や、手形割引枠の増額に対応することで、繁忙期の資金ニーズにも柔軟に対応できる環境を整えた。これにより、リスケジュール中の企業であっても、事業の健全な成長を支援する銀行が存在することが証明された。

STEP03

リスケジュールからの卒業資金調達の安定化を実現

メインバンク変更により、これまでのA銀行からの借入金は全額返済され、事業の成長を支える新たな金融体制を構築。これにより、リスケジュールからの卒業を果たし、安定した資金調達が可能な経営環境が整った。

STEP04

「事業性評価」を重視する銀行との関係を構築し今後の成長に向けた基盤を確立

財務状況のみを評価する銀行ではなく、企業の将来性を見極め、適切な資金支援を行う銀行との関係を築くことの重要性が証明された。事業性評価を軸とした融資を引き出すことで、今後の設備投資や事業拡大のための資金調達もスムーズに進められる環境を確立した。

コンサルタントの率直な感想

リスケジュールからの卒業を実現するためには、単なる財務数値の改善だけでなく、事業の本質を正しく伝えることが重要です。企業の将来性や市場での価値を評価できる銀行を見極めることで、資金調達の選択肢は広がります。従来のメインバンクに依存するのではなく、事業性評価を重視する銀行と新たな関係を築くことで、成長戦略に合った融資を受ける可能性が高まります。

 

今回のケースでは、事業の強みや経営方針を的確に伝えることで、B銀行とC信用金庫の支援を得ることができました。銀行の選定においては、財務内容だけでなく、経営者のビジョンや事業の独自性を理解し、支援してくれるかどうかが重要なポイントとなります。地域銀行の中には、事業の成長性を評価し、リスクを適切に判断した上で、長期的な融資を提供する銀行も存在します。

 

この事例が示すように、資金調達の成功は銀行との交渉次第であり、どの銀行をパートナーとするかで企業の未来は大きく変わります。リスケジュール状態から脱却し、安定した資金繰りを実現するためには、積極的に交渉を行い、事業の魅力を伝える戦略を持つことが不可欠です。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。事業性評価を活用したい、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

 

資金調達(追加融資・リスケ中も含む)できる手段をお探しの方は「無料相談」をご利用下さい。

 

無料相談受付

 

金融機関紹介実績No1
支援機関
contents
  • 事業再生
  • M&A
  • よくある質問
  • 実際の事例集
  • オンラインショップ
  • 会社概要
無料相談のお申し込み

一人で悩む経営者へ
後悔しない決断を一緒に見つけましょう