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異様な高コスト体質から脱却し2年で過去最高益を達成した事業再生事例

お客様が抱えていた課題・要望

予算消化型運営や高コスト体質による慢性的な赤字経営、借入金の増加、資金繰りの悪化に加え、市場縮小と競争激化による売上停滞の課題。経営改善計画の形骸化と資産売却の失敗も重なり、取引先や銀行からの督促の中、「再生への明確な道筋を示してほしい」と強く要望。

具体的な相談内容

  • 長期間の赤字経営と膨らむ借入金。
  • 経営改善計画の形骸化。
  • 営業力の欠如。

ご相談企業様負債状況

  • 多額の金融機関借入が継続的に増加。
  • 緊急の資金繰りの必要性。

ご相談企業様情報

業種

動物繁殖業(実験用動物の提供)

年商

2億8000万円

業績

慢性的な赤字

 

経営状況の問題点

  • 財団法人特有の予算消化型意識。
  • 高コスト体質による慢性的な収支赤字。

根本的な経営課題

  • 職員の意識改革不足。
  • 市場縮小に対応する新たな営業戦略の欠如。

 

エクステンドの提案

高コスト体質を徹底改善し、営業力と意識改革を基盤に利益体質への転換を実現

 

提案01

資金繰りの改善計画策定

資金繰り表の作成

過去の入金・支出データをもとに、資金繰り表を構築。

将来の収支を予測し、支払いタイミングを調整。

リスケジュール交渉

金融機関に対し、借入金返済スケジュールの見直し(リスケジュール)を要請。

柔軟な返済計画を実現させる。

入金管理の徹底

売掛金の回収強化:入金予定日をチェックし、未入金があれば即座に顧客に連絡。

過去の売掛金の貸倒れ防止策を導入。

支払管理の優先順位付け

過去の入金・支出データをもとに、資金繰り表を構築。

緊急度に応じて支払先を分類。事業に直結しない支払は一時的に延期。

 

提案02

支出削減の徹底実施

経費の徹底的な見直し

光熱費削減: 研究施設の使用効率化を図り、光熱費を削減。

通信費削減: 全社員の携帯電話の利用状況を分析し、不要なプランや端末を解約。

飼料費の最適化

動物の在庫管理を徹底し、過剰な飼料の調達を防止。

飼料の仕入れ先を見直し、コストを削減。

効率化と意識改革

職員のコスト意識を改革し、各部署で経費削減の目標を設定。

実績を可視化し、削減効果を職員全員で共有(例: グラフ掲示)。

外部業務の再評価

委託業務や運送費の契約内容を見直し、委託費を最大25%削減。

 

提案03

営業力強化と経営意識改革

営業戦略の転換

御用聞き型の営業から、提案型営業へ転換。

顧客ニーズに応じた具体的な提案を行い、新規顧客を開拓。

職員への営業教育

営業手法の研修実施(例: 顧客の顔と名前を一致させる訓練)。

コンサルタントが顧客訪問に同行し、現場で直接指導。

研究所の強みの再発見と活用

自社の研究成果や技術力をアピール。

他社では提供できない特殊ラット(老化現象や病気研究用)を武器に営業展開。

職員意識改革の徹底

コスト意識改革を1年にわたって実施し、行動の変化を定着。

全職員が目標に向かって一体感を持つ組織作りを推進。

 

コンサルの成果

STEP01

年間経費の大幅削減

通信費削減

携帯電話利用状況を精査し、ほとんど使われていない回線を解約。

スマートフォンから通常の携帯電話への変更を実施し、基本料金を削減。

通話料金プランを徹底分析し、最適な料金プランに切り替え。

光熱費削減

電力使用状況を分析し、研究施設の稼働を効率化。

職員の意識改革により、不要なエネルギー消費を抑制。

飼料費削減

動物の在庫管理を徹底し、適切な飼料量を維持。

発注方法を見直し、運送費を削減(25%削減)。

STEP02

職員全員の意識改革行動の可視化

意識改革の実施

コスト意識を根付かせるため、1年以上にわたり幹部を中心に継続的な指導を実施。

各部署で具体的な削減目標を設定し、進捗を全員で確認。

行動の可視化

削減効果を示すグラフ(光熱費、残業時間など)を社内に掲示し、目に見える成果を共有。

達成状況を全職員で確認し、達成感と次への意欲を醸成。

STEP03

新規顧客獲得と提案型営業スタイルの確立

提案型営業の推進

従来の受動的な「御用聞き型営業」から、顧客のニーズを深掘りする提案型営業へ転換。

研究成果を活用し、他社にはない特殊ラット(例: 老化現象研究用ラット)を提供。

新規顧客の開拓

製薬会社や研究機関に対し、取引先の課題に応える提案を実施。

独自の技術や研究成果をもとに、新たなニーズに応える製品・サービスを提供。

STEP04

過去最高益を達成

経営成績の飛躍的向上

売上の安定とコスト削減の効果により、2年で過去最高益を達成。

長年続いた赤字体質から脱却し、2年連続の黒字化を実現。

弊社担当者の声より

これらの成果により、財団法人研究所は経営危機を脱し、持続可能な経営体制を確立しました。

コンサルタントの率直な感想

研究所の再生において、成功の鍵は徹底的な「意識改革」にありました。高コスト体質を改善し、持続可能な経営を実現するためには、経営者と職員全員が「変わる」という強い意志を共有することが不可欠です。コンサルティングの初期段階では、職員一人ひとりのコスト意識を改革し、削減効果を可視化することで組織全体の行動を変える土壌を作りました。

 

さらに、提案型営業を導入し、自社の研究成果や技術力を活かした新たな価値提案で新規顧客を開拓しました。特に、他社では提供できない特殊ラットの販売が、競争優位性を築く大きな要因となりました。コンサルタントとして重要視したのは、「再生への道筋を明確に示し、経営者や職員に前向きな意識を芽生えさせること」です。

 

厳しい状況にある企業が自信を失わないよう、他社の成功事例を共有し、自社の再生可能性を具体的に伝えました。その結果、職員全員が同じ方向を向き、変革を進めることができ、経営改善を実現しました。この事例は、赤字からの脱却や経営再生を目指す多くの企業にとって参考となる成功モデルです。

 

エクステンドでは、経営者からの無料相談を受け付けています。赤字、損益改善、新たな資金調達を得たいや、返済・資金繰りが厳しいなどのお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。

 

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