事業承継における後継者に必要な3つの要件
事業承継をする後継者に求められる要件とは
事業承継をするにあたって、後継者に必要な要件とは何なのか?そんな疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
後継者を判断するのは経営者ですが、事業承継における後継者には求められる3つの重要な要件があります。これらの要件を考慮して、後継者を選定しなければなりません。
まず1つ目の要件は、「経営意欲、経営者意識がある」ということです。
当たり前の要件ですが、後継者には事業承継をする意欲と覚悟が必須です。
「仕方なく事業承継して後継者になった」という考えでは無理が生じ、事業承継はうまくいきません。また、法令遵守など経営に対してきちんとした意識があることも大切な要件です。
この要件を満たした後継者でなければ、事業承継した会社を潰してしまうことさえありえるのです。
次に2つ目の要件は、「経営理念を共有できる」ということです。
単に現在の事業資産を譲渡するだけならば、この要件を満たさない相手であっても可能です。しかし、事業承継というものは事業だけでなく、社会的な役割や経営理念も後継者が受け継ぐものであり、それにはこの要件が重要となります。
最後に3つ目の要件として、「社員から信頼を得られる人物である」ということです。
実際に会社を動かすのは、社長ではなく社員です。そのため、この要件を満たす後継者でなければ、人が離れて事業は衰退してしまいます。
コミュニケーションをとることで要件を見極める
後継者となるべき人物がこれらの要件を満たしているかは、何度もコミュニケーションを取りながら見極めていきます。
また、後継者の育成をしていくうちにこれらの要件が満たされることもあるかもしれません。このように後継者の適性の要件を見ていくことで、円滑な事業承継を実現することができます。