倒産回避にはどんな方法がある?中小企業が資金繰りに困った際の対処法を解説!
中小企業の経営者にとって、倒産を回避しながら資金繰りを続けていくことは、たとえ利益が出ていたとしても難しく感じるケースは少なくありません。余裕のない状態で経営していると、ちょっとしたタイミングのずれで倒産のリスクが高まってしまう可能性もあるでしょう。
ここでは、中小企業が倒産を回避するためにチェックするべきポイントや、資金繰りに困った際の対処法などについて解説しています。事業を継続させたい際の参考としてお役立てください。
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倒産を回避するためにチェックするべきポイント
倒産を回避するために、まずは以下の点についてチェックしてみましょう。
営業利益が出ているか
当然ながら、事業を継続させるためには、営業利益が出ていることが大前提となります。利益が出ていない事業を継続させたとしても、遅かれ早かれ倒産を迎えることとなってしまうからです。
倒産を先延ばしにしたとしても、その間に利益が出てこないのであれば、倒産を回避するメリットがなくなってしまいます。実際には、次にチェックする内部留保の余裕と併せて倒産回避の方法を検討していくこととなるでしょう。
内部留保に余裕があるか
現在営業利益が出ていなかったとしても、内部留保に充分な余裕がある場合は立て直しが可能な場合があります。内部留保の目安としては「毎月の固定費をペイして何カ月持ちこたえられるか」を基準にして考えましょう。高額な設備などは内部留保から除外し、現預金にフォーカスします。
固定費の削減が可能か
内部留保の余裕と併せて大切なのが、固定費の削減が可能かどうかです。地代家賃や人件費など、毎月かかっている固定費をどこまで削減できるかチェックします。売上が出ていないのに大きな額の固定費が毎月発生しているなら、早めの削減を検討してみましょう。
大きな方針転換が可能か
現在の事業に関する方針を大きく転換したり、ビジネスモデルの大幅な変更に対応したりできるかも要チェックです。
現状売上や利益が出ておらず、倒産のリスクが高まっているのであれば、思い切った改革も必要となるでしょう。どのように方針転換するかは企業によっても異なります。
例えば、多くのオフィスと営業を抱える従来のスタイルをリモートワークに切り替え、固定費削減も実現するケースもあれば、逆にタブレット配布やディスプレイ広告にかけていた費用を削減し、アナログに戻すことで固定費と売上のバランスがよくなる場合もあるでしょう。
従来のやり方から大きく方針転換することを受け入れられるかどうかも、倒産を回避するには重要なポイントです。
新たに融資が受けられるか
銀行や金融機関から新たに融資を受けることができれば、倒産を回避できる可能性は高まります。「何度か銀行へ打診したが難しいと言われた」「担当が変わってしまい、銀行とあまりコミュニケーションが取れていない」といった理由で、融資が難しいと思い込む経営者の方は意外と多いものです。
現在の状況をチェックして改善し、将来性をしっかりとアピールすることができれば、諦めていた融資が受けられる可能性があります。これらの点をチェックした上で、倒産を回避するためにどのような方法を取ればよいかを考えていきましょう。
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倒産のリスクを回避するために取るべき対処法
倒産のリスクを回避するために取るべき対処法には、以下のようなものが挙げられます。
資金繰りの改善
入金が増えるに越したことはありませんが、売上が立たない状況で大幅に入金を増やすのは難しいでしょう。
売掛金の交渉や価格改定などで対応できる部分が多くなければ、固定費の削減を優先して取り組んだほうがよいでしょう。 資金繰りを改善することで、将来的に経営が上向くことを想定して行うことが大切です。
事業内容を変革する
メニューが豊富な飲食店の経営であれば、メニューを絞って数種類に特化し、材料や仕込みの手間を軽減する、バッグの製造販売を行うメーカーであれば、在庫を利用して衣類やファブリックの販売も始める、といった方法も変革に含まれます。
取り扱う事業はそのままに、自社で対応した場合と外注に出した場合とで価格を比較する、24時間対応している業務を一部ストップする、リモートに切り替えて大きなオフィスは解約する、といった方法もあります。できるだけ経費は抑え、少しでも売上が上がるような変革を実施することが大切です。
事業計画書を作成する
事業変革や資金繰りの改善などを含め、短期・中期・長期における事業計画を作成するようにしましょう。事業計画書とは、今後どのように事業を進めていくのかについて、社内外に向けてわかりやすくまとめた書類のことです。事業計画書をしっかりと作成することで、社内の問題点や改善すべきポイントが明確になるほか、事業の将来性について銀行へアピールすることもできます。
将来性が期待できる計画を盛り込んだ事業計画書が作成できれば、金融機関へ融資の交渉もしやすくなるでしょう。
事業再生を検討する
資金繰りが芳しくなく、内部留保も充分でない企業や、債務超過に陥っている企業の場合でも、倒産を回避するために事業再生を検討する方法もあります。
事業再生とは清算型の倒産とは異なり、融資や借り入れなどがある金融機関などに対して、返済スケジュールの見直しなどの支援を受けつつ、事業を再生しようとする倒産手続きのことです。
事業再生には大きく分けて「私的再生」と「法的再生」の2種類があります。法的再生では、裁判所を通して会社更生法や民事再生法などに基づいて進められます。私的再生では裁判所を通さず、私的に金融機関などへ直接交渉してリスケジュールする方法です。
私的再生では、すべての債権者から同意を得る必要がありますが、同意を得られれば比較的スピーディーに再生手続きが進められます。
法的再生では、一部の債権者からの同意だけでも、裁判所が再生を許可すれば再生手続きができますが、法律に基づいて進める必要があるため、私的再生よりも時間がかかるのが一般的です。
倒産回避の対処法は会社によってケースバイケース
自分の会社で事業再生の手続きを利用することができるのか、事業再生以外の対処法を検討したほうがよいのかなど、倒産を回避するための方法については、なかなかわからないことも多いものです。
特に経営状況や規模、将来性などによっても適切な対処法は異なってくるため「こうするとよい」といった情報を鵜呑みにせず、自社に合った方法で再生を目指す必要があります。
迷ったら経営に関する専門家へ相談を
「一刻も早く倒産回避の策を講じたい」「資金繰りが厳しい状況を打破したい」と悩む時は、経営再建や事業の立て直しに強みを持つ財務の専門家へ相談してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
倒産を回避するためには、内部留保の確認や固定費の削減、事業の変革などを行うことで経営を立て直し、将来的に売上や利益が見込めることが前提となります。倒産を回避する方法は私的なものから法的なものまでさまざまな対処法がありますが、事業の内容や経営規模などによって、何が最適化は異なるものです。
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