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完全に納得しない長男への事業承継

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【質問】

社内で営業部長として長男が働いており、次期社長と思っていますが、本人がその気になりません。あるセミナーで長男と真摯に話をする場を設けることが大切だと学び、何度も話し合いの場を設けたのですが、ある日は承諾し、ある日はやっぱりできないという回答で当初の承継時期より1年が過ぎました。

 

このままでは私の年齢も80歳を迎えてしまい、早く結論をだしたいのですが、どうすればよいかと思案しています。(製造業A様)

【回答】(解説)

とても悩まれるご相談内容です。社長は長男に継いで欲しいと明確に意思表示をしているにも関わらず、長男が完全に納得せず、ズルズルと時だけが過ぎている状況です。

 

このような場合、私がお伝えしていることは、承継の時期を〇月〇日と決めて、その日が過ぎたらという延長はないと決めることです。つまり、〇月〇日と何となく日付は決めているが、その日に結論がでなければ、また1年考えようという気持ちが障害になっていることに気づいていただきたいのです。

 

〇月〇日に長男が継いでくれる覚悟が決まればそれに越したことはありませんが、もし、長男が継ぐ意思をもっていなければ、他の親族や社員など他の誰かに継ぐか、M&Aで他社へ継いでもらうかも含めて決定する日とするのです。
現在は、長男へ継がすための一択で承継をご検討されていますが、承継対象者を広げ、承継時期を一択とするのです。
こような考え方からご検討いただくと、別の思考も生まれるのではないかと思います。

 

是非とも弊社を活用いただき、社長様のお悩みを少しでも解消してください。あなたの事業の更なる発展をご支援いたします。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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