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価格設定の考え方

メルマガ読者とのQ&A

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【質問】

弊社は30年以上、建築材料の卸をしています。世間で言われているように価格転嫁をしていますが、上手くいく場合、上手くいかない場合と様々です。長年お付き合いのある取引先との価格においては、微増または据え置きが現実であり、新規先への提案から価格転嫁を実施しています。

 

その際、価格をどの程度上げればよいのか悩みます。上げ過ぎたら新規獲得はできませんし、微増では利益確保ができません。画一的には難しいと思いますが、何がよい考え方はないでしょうか?(卸売業N様)

【回答】(解説)

中小企業における価格転嫁は、自社の事情もありますが、相手の事情もあるため、とても難しい問題です。いくつかの設定の考え方をお伝えしますので、皆様の状況において選択ください。

 

少なくとも原価より上でなければなりません。また原価は、変動費のみではなく、固定費も含みます。(下限)

商品価値を超えるような価格では顧客がついてきません。(上限)

 

競合他社の価格を参考にします。市場の需要と供給の変動により価格を動かします。買い手に対して当社にしかないできない強みがあるか。

 

最後に、心理面を考慮した価格設定を検討することも有効ですので、端数価格、威光価格、慣習価格をご紹介します。

 

端数価格は、98円のように切りのよい値段より9や8をともなった価格をつけることで、買い手に安いという印象を与える戦略です。

威光価格は、品質の高さやステータスを訴えるために、意図的に価格を高く設定する戦略です。

慣習価格は、長期にわたって一定に維持された価格が買い手の意識に定着している価格です。

 

是非とも弊社を活用いただき、社長様のお悩みを少しでも解消してください。貴方の事業の更なる発展をご支援いたします。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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