社員研修で期待した効果がでない

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社員が約50名の製造業ですが、社員の成長に期待し、これまで2泊3日の研修やWeb研修など様々な研修を受講させましたが、結果的には社員の大きな成長は得られていません。

もっと積極的に会社がよくなるように取り組んで欲しいと思っています。他社はどのようなことを実施しているのか、お伺いしたいです。（製造業 A様）

社員の成長を願い社員研修を実施している中小企業は多くあります。しかし、その後の成果はと問われると、ご質問のようなことが現実起こっていると私も認識しています。

なぜ、そのようなことが起きてしまうのか？お話を聞くと、研修後の明確な目的や目標を持ち、現状の社員とのギャップを解消するようなプログラムになっていないことが要因だと考えます。

このような状況で、既存の研修を受講させるので、研修前から隔たりがあり、結果にも隔たりがでるのです。

他社はどのような研修を実施しているのかという質問ですが、一般的には知識研修が多いように思います。営業研修で言えば、プレゼン知識を習得するなどです。

ご質問にある「積極的に会社がよくなるように取り組む」は、営業研修などの知識研修にはありませんので、それは期待してはいけないのです。もし、「積極的に会社がよくなるように取り組む」という目標を置いたのであれば、この内容を達成するようなプログラムでなければなりません。

研修内容を決める前に、今一度、当社は社員にどのようなことを期待するのかを再検討することが大切であり、その後、知識なのか、技術なのか、態度なのかを決めてください。

野上智之
公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー（TAA）、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家（中小企業庁）、再生支援ネットワーク会議メンバー（広島）