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コロナ融資後、新たな融資は難しいと銀行から言われた

メルマガ読者とのQ&A

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【質問】

弊社は年商が数千万円の中小企業です。コロナ融資は受けましたがその資金は減少し、新たな融資は難しいと銀行から言われています。

 

業績は回復しておらず赤字、元金返済も始まり、資金繰りはとても厳しいです。

 

「このままだと事業を続けていけない」と頭をよぎります。どのようにしたらいいかと、とても悩んでいます。(印刷業 B様)

【回答】

資金繰りにとても苦労されていることと思います。金融機関からの新たな融資は、業績回復の見込みが低い企業には厳しいです。仮に新たに借りられたとしても、いずれその借りたお金も返済しなければならず、黒字になり現預金が増えなければ、近い将来、資金繰りは詰まります。

 

ここで実施して欲しいことは、資金繰りの厳しい状況を資金繰り表に記入し、数字で見えるようすることです。1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、一体いつに資金がマイナスになるのかを確認してください。そして、その期間内でできることを箇条書きし、できることから実行してください。

 

出金を抑えることは当然ですが、どうすれば入金が増えるようになるかがポイントです。そして、もし、どうやっても入金が増えないと思われた時、早めに事業継続の断念を決断され、粛々と事業を終わらせる準備も必要となります。

 

これはとても難しい決断だということは重々承知の上お伝えしますが、経営者しかできない決断でもあります。

 

一方、これを実施すれば現預金が増えると思われた場合は、その施策を実行するのみです。時間が限られていますので直ぐに行動です。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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