【Q&A】設備資金が出ない
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【質問】
20年近く使用している機械を買い変え、新型コロナウイルス感染症での売上減をこれから補いたいが、手許資金は多くありません。
メイン銀行へ融資の相談をしたところ、コロナ融資で出している範囲でどうにかならないかと言われ、話が進んでいません。希望する設備投資額は3,000万円です。(製造業 Y様)
【回答】
コロナ融資は信用保証協会付きのセーフティ融資なので、メイン銀行は融資しますが、プロパー融資となると審査のハードルが高くなり消極的になります。
つまり、御社の財務内容がよくないのではないかと推測します。
また、財務内容がよくない理由が、コロナの影響なのか、そもそもコロナ以前からなのかにより話が異なります。
コロナの影響であれば、それを説明できる資料を整えて話し合いをすることになりますが、コロナ以前から赤字体質であったならば、新規融資は難しくなります。
卵が先かニワトリが先かの話になりますが、銀行としては、業績が黒字になってから融資しますという考えです。中小企業側から見ると、先に設備投資をすれば黒字が見えるので、融資して欲しいということになります。
実際、コロナの影響で売上が下がっている企業でも、しっかりと設備融資を受けている企業はあります。その企業は、コロナ以前にはほとんど借入が無く、自己資本比率も高い企業です。
そのような企業を目指し、どのように改善するかを示す経営改善計画を策定し、メイン銀行に納得いただくようにします。融資の可否はメイン行が決めるのですから、そのルールに従うしかありません。