為替予約の条件を有利にするために
メルマガ読者とのQ&A
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【質問】
現在取引している銀行は、地銀1行だけです。 融資はもちろんですが、外国為替の仕事もお願いしております。弊社は設立から12年経っていて、当初からこの地銀のみでお願いしております。
今年7月に海外で弊社の商品加工をしている間、知り合いの会社から 為替予約の優遇レートや、予約の実行期間の話が出ました。彼らは50銭から80銭の優遇レートがあり、また予約の実行期間も1年あると 聞きました。弊社地銀は今まで優遇レートは全く無く、実行期間も1ヶ月のみ という状況です。この内容を弊社銀行の担当に話をすると、50銭の優遇レートと、都度の 稟議にはなるが2ヶ月の期間でどうかと返答してきました。 弊社にとっては 為替業務について、あまり他社と条件が良いようには思えなくなりました。
それで具体的な質問です。
弊社としてはもう一行と取引出来るようにした方がいいでしょうか。また、都銀、地銀にこの話を持っていって、実際は簡単に口座を開設 してもらえるのでしょうか。
※もし口座開設ができても、最初から優遇レート等の話は無理と承知しております。 口座開設依頼については、会計事務所、あるいは既に取引している会社から 紹介を受けた方がいいでしょうか。 取引銀行をもう一行増やす事についての質問でした。(H様)
【回答】
既存行から優遇レートの話があるのであれば、あなたの会社は銀行から見て、そんなに悪い評価は受けていないと思われます。それであれば、1行取引でなく、1、2行増やして、金融機関の間で条件を競わせるとよいです。
銀行から警戒される企業でないかぎり、融資金利でも、為替予約の条件でも、1行取引でなく複数の銀行と付き合う方が、銀行間で競争が起き、優遇されやすくなります。融資取引や外国為替取引を行う前提で、新規銀行と取引開始する方法は3つあります。
- 付き合いたい銀行と取引のある知り合いの経営者や、顧問税理士などに紹介してもらう。
- 新規銀行があなたの会社に営業にくるよう、帝国データバンクにあなたの会社の情報が載るようにする(銀行員は新規取引先を、帝国データバンクの情報をもとに探しています)。
- 預金口座を開設し、開設時に会社案内や決算書を渡し、銀行から訪問してくれるようにする。
ポイントは、銀行側からあなたの会社にアプローチしてもらうような形をとることです。焦ると逆に警戒されてしまいますので、じっくりとやってください。