リスケ中の企業に銀行は全面借替してくれるのか
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【質問】
会計事務所を営んでいます。リスケジュールを始めた後、経営改善後、正常先として新規の融資を受けることができるようになる方法を教えて下さい。元の返済ペースに戻すこと以外に私が聞いたのは、融資残高が年間キャッシュフローの10年以内に収まってくれば、銀行によっては他行分も含めたところでの全面借替に応じてくれる可能性がある、というものです。
もしそうであれば、それを視野に入れたリスケ脱出計画を具体的にお客様に提案することができます。いかがでしょうか?(M様)
【回答】
全面借替となれば、その後は正常返済になるので、企業の状況によっては、全面借替に応じてくれる銀行もあります。
しかし全面借替というのは、とてもハードルが高いことです。複数の銀行ではなく、一銀行がその企業の全てをになうことになるのですから。企業が将来、優良な企業になるという確信を銀行が持ち、またその企業とつきあうメリットを銀行がよほど感じるのでないかぎり、全面借替のケースはなかなかないでしょう。
そのため、全面借替を視野に入れたリスケジュール脱出計画は、絵に描いた餅となることの覚悟を持って、お客様に提案してください。