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どこの金融機関から制度融資を受けるべきか

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【質問】

弊社は、年商5千万円程度の町工場です。今まで、あまり融資に頼って経営しなかった(保証付融資のみ)こともあり、融資にかかわるノウハウがありません。設備の老朽化もすすみ、従業員への教育に加え、無手形化に取り組みたいとも思っており、融資の申し込みを考えております。

 

現在取引があるのは信用金庫2行、借入があるのは1行だけですが、緩やかながら成長戦略に取組んでおり、今後の事業の発展も念頭に取引金融機関(都市銀行)を増やしたほうがよいのかどうか、という悩みもあります。

 

ちょうど良いタイミング、なのでしょうか。最近、「経営緊急融資(東京都の制度融資)」の利用を新規都市銀行や既存信金側から勧められております。特に都市銀行には将来に向け、保証協会の全額保証があるうちに新規の取引実績を作っておくことを勧められております。

 

そこで質問なのですが、

 

1.「経営緊急融資」を複数の金融機関に分散して申し込むことはできるのでしょうか?
(つまり、取引のある信金の顔を立てつつ、新規の都市銀行への実績も作る)

 

2.できない場合、「融資残高のある信金」「残高が無いが取引のある信金」「新規の都市銀行」の3行から選ぶことになると思いますが、その際、どのような点に気をつける必要がありますか?

 

(T様)

【回答】

まず1ですが、同時期に複数の金融機関に申込んでも、保証協会からはどこか1行にしてくれ、と言われることでしょう。

 

次に2ですが、御社の売上規模から、取引金融機関を増やすのなら「残高がないが取引のある信金」がベストの選択肢ですね。まずは当制度融資を利用して返済実績を作り、次の段階(プロパー融資)をねらっていく戦術は間違いないのですが、将来、プロパー融資を考えてくれるとしたら、御社の売上規模的に、信金が一番考えてくれやすいからです。

 

都市銀行で将来、プロパー融資を検討してもらうなら、売上規模は最低10億円はほしいところです。

 

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