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定期積立を解約したい

メルマガ読者とのQ&A

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【質問】

ここにきて顧客の減少等で、資金繰りが苦しくなっております。さて、2年ほど前に銀行より2,000万円の融資を受ける条件として、毎月20万円の積立を課せられました。

 

積立と融資返済とを合わせ、現在は半年で120万円、月20万円のの支出超過となります。ちょうど積立額と同じなので積立の解約を申し入れると、手形貸付にしてくださいと言われました。

 

その繰り返しで借入が240万円に達し、余分な利息を支払っているように思います。積立は継続してもよいですが、返済も滞りなく支払っているので、満期前の解約はできないものですか?(S様)

【回答】

積立は自由に解約できるものであり、解約は可能ですが、一方で銀行としては、積立と融資、両建ての状態では利益が大きく出るので、積立の解約は嫌がります。

 

例えば、定期預金3,000万円があり、一方で融資が4,000万円ある企業においては、定期預金の利率0.1%、融資の利率2.0%とすると、

 

その企業から得る年間利息は「4,000万円×2.0%-3,000万円×0.1%=77万円」、
その企業に対しての実質融資は「4,000万円-3,000万円=1,000万円」、
実効金利は「77万円÷1,000万円=7.7%」、

 

このように融資の一方で多くの預金(定期預金や定期積立)がある企業においては、銀行の実効金利は高くなる、つまり銀行はその企業から多くの利益を得ることになります。このため、融資と預金、両建てを銀行は企業に求めるのです。一方で企業は無駄な利息を支払うことになります。

 

銀行に、積立の解約を求めてみましょう。なおその積立預金が銀行の担保に入っていないのであれば、その積立預金は融資の返済に充てなくてもよいです。

 

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