リスケジュールと粉飾決算
メルマガ読者とのQ&A
弊社、無料メールマガジン「銀行とのつきあい方」にご登録いただき方の特典として、経営に関するご質問を受付ております。メールマガジン希望の方はページ下部のバナー「銀行とのつきあい方」からご登録ください。
【質問】
売上げ1億円程度の建設会社です。現在リスケの手続きをしようとしておりますが、決算書に粉飾が3千万円ほどございます。売上げ時期の操作、棚卸しの水増しなどで膨れ上がりました。
銀行には、どのように対処すればよいでしょうか。経営改善計画書にどのように処理すればよいでしょうか。
また、個人資産より3千万円程度注入しております。これについてもどのように処理したらよいでしょうか。(K様)
【回答】
決算書の実態について、リスケジュール交渉においては、正直に銀行に開示してみてください。
ただ「粉飾」という言葉は使わず、貸借対照表を精査したら実態はこうだった、というように、精査したらこうなった、という形で伝えると、銀行をあまり刺激しないでいけるでしょう。
また経営改善計画書では、今後どうやって利益を上げていくかを書いていくので、実態の貸借対照表から、どうやって利益を上げて、貸借対照表も良化させていくか、をイメージして書いていきます。
⇒【関連記事】粉飾決算の開示による債権者との協力関係構築が成功へ導いた事例
また個人資産3千万円は、資本に組み入れることや個人が会社に対して債権放棄するなど、純資産を増強するという観点から、税務上のことも顧問税理士に相談しながら、検討していってください。