信用保証協会の存在意義
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【質問】
私の会社は、銀行に融資を申し込んだ場合、担保がある場合でも、信用保証協会の保証付での融資となります。だからと言って利率もさほど優遇される訳ではありません。
信用保証協会も、しっかり担保を取った上で、何パーセントかの保証料をとります。
信用保証協会というのは、都道府県の外郭団体な訳ですからもっと、地元企業のことを考えるような制度にならないのかと思います。
銀行としては信用保証協会保証が付けば、債権のランクが上がるということなのでしょうけど、今の制度は、銀行本来の事業成否や経営の審査能力とかをなおざりにし、銀行が、取引先への融資に勿体をつける道具に過ぎないです。
融資を受ける方としては利息の2重取りをされている感がします。融資を受ける方としては、いくらでも資金コストが少ないほうが良い訳です。
最近は、日本政策金融公庫のほうが、担保があれば、保証協会保証も付けずにすみますし、金利も低いです。都市銀・地銀より融資メニューや姿勢も積極的な気がします。いかがなのでしょうか?(I様)
【回答】
信用保証協会付融資は、プロパー融資(信用保証協会の保証がつかない、銀行の貸倒れリスク100%の融資)で融資が受けられるほどの信用力がない中小企業にとって、信用保証協会の保証による信用補完により融資が受けられるために、貴重な存在となっています。
担保があるといっても、担保は銀行にとって保全の一つでしかなく、万が一競売ということになっても、売れない、もしくはそれで全ての貸倒れ金額がカバーできない可能性もある以上、それだけでは不十分であり、信用保証協会の保証を付けることになります。
また日本政策金融公庫ができる融資量はかぎりがあり、その融資量だけでは不足するのであれば、信用保証協会保証付融資も受けていかざるをえません。
通常では融資が受けられない企業が融資を受けられるようになるための機関として、信用保証協会は存在するものと、とらえてください。
また信用保証協会保証付融資でも、都道府県の制度融資として利用することによって、金利を低くすることができるので、そのような制度融資を銀行から提案してもらうようにしてください。