リスケジュール中に個人クレジットカードを解約してほしいと言われた
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【質問】
近年の不景気のせいというわけではありませんが、弊社も業績不振に陥り、昨年の4月にリスケを行いました。
大手行から信用保証協会保証付融資を3年ほど前に受けたのですが、キャッシュフローが落ち込んできたため、昨年の4月に利息だけを支払うリスケジュールを行いました。
この時は、半年間のリスケということで9月までの利息払いとなりました。そして半年後の9月に再度リスケジュールを依頼し、今度は利息とわずかながら元金も返済できる程度のリスケジュールを半年間ということで行いました。
ところが先日この大手行から、私が他の支店で個人的に持っている同じ銀行の預金口座のクレジット機能付キャッシュカードのクレジット契約を任意解約してくれと言われました。あくまでも強制ではなく、任意解約とのことです。
ちなみにそのクレジットカードの利用実績はほとんどなく、キャッシングなどは一度もしていません。
『断ったらどうなりますか?』と担当者に伺ったところ、
「こちらもリスケなどで譲歩していますので・・・」との回答でした。
私の感覚としては、法人と個人は別人格であり、また別支店の預金口座に対して、そしてリスケジュールのタイミングではなく、このタイミングでの依頼に対して違和感を感じてしまいました。
このような場合、どのような対処をしたらいいのでしょうか?また、任意解約を断った場合どのようなリスクがあるでしょうか?(S様)
【回答】
法人と個人とは別人格といえども、個人はその法人の連帯保証人の立場であり、一概に別人格とも言えないところです。
今回、クレジットカードを解約してくれ、と銀行に言われたということは、おそらく支店の支店長や融資係長等の指示だと思います。現状、法人の融資の状況は、長期延滞ということでもなく、リスケジュールにとどまっており、クレジットカードの強制解約を行うこともできず、一方で、代表者個人で銀行関連クレジットカード会社のクレジットカードをいつでも使用できる状況を懸念し、支店長もしくは融資係長が指示を出していることと思います。
本部の指示であれば稟議の時にそのような依頼があると思いますが、そうではないのでおそらく支店長もしくは融資係長による指示と思われます。
そういう状況の場合、クレジットカードをそのまま使えるようにしておきたいのであれば、あなた自身が融資係長(支店長に顔が利くのであれば支店長)に話をしに行き、
- なぜクレジットカードを解約してほしいのかの説明を求めること。
- キャッシングせずあくまでショッピングでの利用にとどめるからそのままクレジットカードを使いたい、ということ。キャッシング枠は消してもよいということを銀行に伝えること。
このようにまず、銀行と交渉してみることをお勧めします。