なぜリスケジュール交渉を行うには延滞状況にしておいた方がよいのか
メルマガ読者とのQ&A
弊社、無料メールマガジン「銀行とのつきあい方」にご登録いただいた方の特典として、ご質問を受付ております。メールマガジン希望の方はページ下部のバナー「銀行とのつきあい方」からご登録ください。
【質問】
既存融資の返済減額交渉、つまりリスケジュール交渉を行うには、その交渉を行う銀行の預金口座からお金を抜いて、延滞状況にしておく、のはセオリーという話がありますが、延滞状況にしないと、リスケジュールをしてもらえないのでしょうか?
1ヶ月位前から 何度も交渉しているのですが、延滞状況になってからやっと受け入れる状態です。これが、基本なんでしょうか? (T様)
【回答】
リスケジュール交渉をはじめる前に預金口座を空にしておき、延滞状況を作る理由は2つあります。
1.リスケジュールは申し込んですぐに実現できるわけではなく、交渉に時間がかかり、2~3ヶ月はすぐ過ぎてしまいます。
その間に延滞させず、まじめに返済を続けていると、資金繰りにすぐ詰まってしまいます。
延滞状況を作って、本来なら返済に充てる分は、会社再生のための資金として大事に使っていきます。
2.銀行側としては、リスケジュールの申込みがありながらも一方で正常に返済が続けられていると、
「返済はまだ続けられそうだな。もう少し様子を見てみよう。」と、リスケジュールの手続きを遅らる場合があります。
銀行に、早くリスケジュールの手続き(内部稟議など)を進めてもらうよう促すために、延滞状況を作ります。