多様化するファンド
早速ですが、皆様、ファンドと聞いてどのようか印象をお持ちでしょうか?
ファンドに売却すると、従業員は解雇され、会社の良いところだけ売却されるという印象をお持ちの方も少なくないと思います。
確かにファンドの活動がクローズアップされはじめた時期においては、外資系のファンドを中心にそのようなことがなかった訳ではありません。
しかし、ここ数年、ファンドは大きく変わりました。
正確には様々なポリシー、スタンスを持つファンド多様化時代が来たと言ったほうが正しいと思います。
勿論、会社を取得して、利益を上げるという基本的な姿勢は変わっておりません。しかし、
それは、ファンドに限ったことではないと思います。
投資をして、それ以上のリターンを得るということは、皆様がやっているビジネスと何ら変わりません。ただ、ファンドの場合、その商材が会社であったり、事業、大型資産であったりするので、少しドラスティックに感じられるかもしれませんね。
さて、本題である多様化についてお話を戻しましょう。
以下では、多様化が進むファンドにどのような系統があるか、主だったものをご紹介いたします。
事業承継系
親族内承継(オーナー兼社長の親族に会社を譲る)される会社は、20年前に比べて、半数以下になっていると言われております。このような親族内に後継者がいない会社を取得するのが事業承継系のファンドになります。
そして、所得後、数年後に当該事業をよく理解している事業会社やファンドに売却したり、場合によっては、上場をさせたり、対象会社の役員や従業員に売却したりするなどで一連の投資活動を終了させます。勿論中には、再売却せず、中長期に渡り保有し続ける場合もあります。
事業再生系
このファンドは、足元の業績が不振である会社に対して、債権者との様々な調整を行いながら、そして、時には、法的な手続きも交えながら、債務負担を軽減させた後に法人・事業を取得し、事業の再生を支援するファンドになります。
あくまで事業に再生のチャンスがある場合に支援するので、原則取引先との関係、従業員の雇用を維持しながら再生を果たすべく活動していきます。
廃業支援系
このファンドは、短中期的な廃業を支援するファンドになります。ちょっと分かりづらいかもしれませんね。廃業をソフトランディングさせる支援をするファンドといえば、少し分かりやすいでしょうか。
廃業までに、売却できる事業を売却したり、売却できる資産を売却したり、従業員の再雇用の支援するなど、廃業というゴールの中でも、様々な方面でノウハウ・ネットワークを活かしソフトな廃業を果たすべく活動します。
親会社・親族会社からの独立支援系
こちらのファンドは、文字通り、親会社からの独立や、複雑に入り組み、時には争いのある親族系企業からの独立を支援するファンドになります。
MBO支援系
ことらのファンドは、上記のものと似ていますが、取締役或は従業員がオーナーから会社を買い取ることを支援するファンドになります。
海外販路支援ファンド
既に世界各拠点にオフィスを構えるファンドが得意とする海外販売支援ファンドです。出資をして、投資対象会社の海外販路開拓支援を行います。
ざっとこんな感じです。
また最近では、大手のファンド会社から独立し、小規模な投資も行うファンドを増えています。また、必ずしもマジョリティ(株式の50%超の取得)にこだわらないファンドも増えてきています。
つまり、系統だけでなく、規模・取得ポリシーでも多様化が進んでいます。
ただ、ファンドのHPを見ただけでは、どのファンドがどの系統、取得ポリシー、規模を行うファンドなのか一般の方が判断するのは少し難しいかもしれません。
弊社では、様々な系統、取得ポリシー、規模のファンド様と直接ネットワークがございます。
是非、上記のようなファンドニーズがある場合、ベストなファンドをご紹介いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
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