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M&Aで取得(買収)の失敗で一番多い原因とは?

M&Aで取得後に失敗したと話しは、よく聞きます。

M&Aで取得後に失敗したと話しの殆どは、

PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)、

つまり取得後の統合の失敗が原因であると語られることが殆どです。

 

しかし、これが失敗の原因であることは、意外と少ないのです。

 

では、本当の原因とは?

 

本日は、これを我々の経験からお話させていただきます。まずは、本日のお話の本題に入る前に、M&Aの大前提とは?からお話させていただきます。

 

それは、「M&Aとは、戦略目的を達成するためのツール(手段)であり、目的ではない」ということです。これは、M&Aにより事業・企業を取得する=戦略目的を達成するための”スタート”であるということです。

 

例えば、マラソンを行う場合に、何の準備もなく、いきなりスタートを切ったらどうなるでしょうか?

 

私(48歳、普段運動していない)そんなことをしようものなら、ゴールすることはまずできないでしょう。M&Aも全く同じであると思います。つまり、準備が必要だということです。

 

では、その準備とは何か?

 

それは、

 

1.なぜM&Aで取得するのか?

2.何を買って、何を買わないのか?

3.誰が責任を持って取得した事業・企業を運営するのか?

4.取得の成否の基準をどこにおくのか?

5.その基準を誰がどうモニタリングするのか?

 

を決定しておくことです。考えてみてください。上記1.乃至5.は、ビジネスとしては当たり前のことだと思いませんか?

 

これが、M&Aという戦略を採用する場合、多くの企業で抜け落ちてしまう傾向が多々あるのです。

 

M&Aが目的化している顕著な証左だと思います。実は、多くの場合、PMIで失敗しているのはなく、準備段階(戦う前)から失敗している場合が多いのです。

 

本日は、数多ある成長戦略の一つの選択肢(手段)としてのM&Aの事前準備の重要性についてお話させていただきました。

 

お付き合いいただき誠にありがとうございます。

 

エクステンドでは、成長戦略として、M&Aでの事業・企業の取得を漠然をお考えの皆様に、本当にM&Aが正しい選択なのか?正しいとすればどう準備するのか?のコンサルティングも実施しております。

この記事の著者

  • 松原 良太

    青山学院大学経済学部 卒業
    オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了
    財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    AMD capital management 株式会社 代表取締役
    株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役

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