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M&Aの活用目的と動機(買い手様編)

前回は、M&Aの活用目的と動機(売り手様編)についてお話させていただきました。

今回は、M&Aの活用目的と動機(買い手様編)についてお話しさせていだきます。

 

買い手様は、M&Aを何故、活用されるのでしょうか?
それは以下の2つに集約されると思います。

 

【拡大・成長戦略】として。

 

そして、【経営資源の短期獲得・スピーディーな事業拡大のため】です。

 

単なる拡大・成長戦略であれば、自社で新規にスタートさせる、
或は人材、設備に投資することでも良いと思います。

 

しかし、そこに時短という目的も加わるとM&Aが
もっとも有効な選択肢であると思います。

 

そして、次に前回同様、買い手様がM&Aを考える動機について
触れてみたいと思います。

 

  • 自社にないものを補う
  • 新規事業への参入
  • 既存事業との事業シナジー
  • エリア拡大・独立開業
  • 再現性のないもの、再現までに膨大な時間と投資が必要なもの

 

それぞれ、基本的に、説明は不要であると思いますが、
最後の再現性のないもの、再現までに膨大な時間と投資が必要なものは、
買い手様の戦略立案にも関わる重要なことであるので、少し触れておきたいと思います。

 

「貴社が実行しようとしているM&Aは、“再現性のないもの、再現までに膨大な時間と投資が必要なもの”でしょうか」

 

これは、私が、全ての買い手様に投げかける問いかけでもあります。

 

これ以外のものは、M&Aによる外部からの取得以外でも
実現可能なものと言えなくもありません。

 

しかし、上記問いへの答えが、Yesであれば、
このペイン(問題・課題)への対策は、M&A以外にありません(勿論、諦めるという選択肢はございますが。。。)。

 

弊社には、買い手様からM&Aを検討している段階での
お客様からのお問い合わせも多く寄せられます。

 

M&Aをすべきか否か?するのであれば、
どの部分(会社・事業)をM&Aによって取得すべきか。。。

 

この時私が買い手様に繰り出すのが、
「再現性のないもの、再現までに膨大な時間と投資が必要なものはどれですか?」です。

 

これは買い手様がM&Aを検討する原点であり、到達点である、
非常に重要な問いかけ(指標)になると思います。

 

今回も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。
次回、最終回は、M&Aアドバイザーの活用ポイントをお送りしたいと思います。

この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる M&A実務のプロセスとポイント

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