M&Aの活用目的と動機(売り手様編)
株式会社エクステンド、M&A担当の松原です。
前回は、【M&Aの意義】と【メリット】についてお話させていただきました。
今回は、【M&Aの活用目的と動機(売り手様編)】について、
お話しさせていだきます。
売り手様がM&Aを何故、活用されるのでしょうか?
それは以下の2つに集約されると思います。
動機は様々ですが、【事業・企業からの出口(引退)戦略】として。
そして、【従業員の雇用維持などの社会的責任を果たすため】です。
会社(法人)とオーナー様(個人)とは、別の人格です。
誰にも迷惑を掛けないのであれば、
オーナーの引退と会社の終わりが同時、
つまり廃業でも全く問題ありません。
しかし、もし、そこに、従業員、取引先、顧客などの利害関係者が存在し、
且つ、後継者がいない場合は、はやりM&A(にチャレンジ)することが、
【出口戦略】と【社会的責任】を同時に果たすほぼ【唯一の手段】になるのではないでしょうか。
そして、次に出口(引退)戦略を考える動機について触れてみたいと思います。
・将来への不安
・事業の選択と集中
・後継者不在
・業績不振
・ハッピーリタイア
・新しいことへの挑戦
が主な動機です。
それぞれ、基本的に、説明は不要であると思いますが、
事業の選択と集中は、ちょっと系統が違いますので、少し触れたいと思います。
この事業の選択と集中が動機によるM&Aは
事業再生フェーズで用いられるケースが殆どです。
不採算事業を売却して、
採算の取れている事業に集中投資する(或は債権者に返済する)。
或は、採算の取れている事業ではあるが、将来性がない、
コア事業ではないとの理由でM&Aによる売却を選択することもあります。
いずれによせ、オーナー様が引退ということではなく、
一部を譲渡し、生き残りを図る場合に用いられます。
また、将来への不安も、系統が少し違いますので、説明させていただきます。
こちらは、オーナー様もまだまだ引退する年齢でもなければ、
業績不振という訳もでない。しかし、競争環境の変化、激化により、同業の大手に売却し、
その傘下に入ることにより、事業・企業の生き残りと、
ご自身も大手の従業員(通常管理職)としてのポジションを確保することを目的として行われます。
以上、いかがでしたでしょうか?
今回も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。
次回は、M&Aの活用目的と動機(買い手様編)をお送りしたいと思います。
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執筆:松原 良太