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M&Aの意義とメリット

株式会社エクステンド、M&A担当の松原です。前回は、小規模会社・事業のスモールM&Aの現状についてお話させていただきました。

 

今回は、M&Aの意義とメリットについて、お話しさせていだきます。まずは、M&Aがもたらす社会的な意義について。

1.雇用の継続

まず、雇用の継続。通常M&Aでは、 全従業員の継続雇用は、当たり前の大前提になります。

 

時折、売却のご相談をされる経営者様の中に、 従業員の雇用は確保していただけるのでしょうか? とのご心配をされる方もおられますが、 そこは当たり前に主張していただいて良いポイントで あることを知っておいてください。

2.取引先は顧客の承継

こちらも、上記1.と同様に、通常当たり前の大前提となります。

3.後継者問題の解決策

現在、年間で7約万社が、後継者不在が理由で、廃業をしています。

 

もし、中小企業の経営者様の間で、後継者不在なら、 第三者への譲渡を考えるということが当たり前の考え方であれば、 実に多くの雇用が守られることになると思います。

4.経営資源の活用

企業・事業には、どんな規模であれ、どんな業種であれ、 必ず人・物・金・情報などの経営資源があります。

 

何も目に見えるもの、数値で測れるだけではありません。 様々な経営資源が必ずあります。 これらの経営資源をどこかの誰かが必ず魅力的に感じるはずです。

 

以上4つの意義について触れましたが、 これらをまとめて、一言でいうと、

 

「社会的経済価値の承継・活用」

 

と言えると思います。

 

次に【M&Aのメリット】を売り手様、買い手様、 それぞれの視点から見て参りましょう。

 

まずは、売り手様から。

M&Aのメリット(売り手様編)

  • 従業員や取引先、顧客を新しいオーナーに引き継ぐことができる。
  • 廃業に伴うコストが抑えられるばかりか、 事業に見合うキャピタル・ゲインを得て引退することができる。
  • 事業としての拡大と発展が期待できる。

 

などが挙げられると思います。

 

次に買い手様のメリット。

M&Aのメリット(買い手様編)

  • 経営に必要な経営資源をスピーディーに獲得できる。
  • 経営予測や投資回収予想が立てやすく、リスクの低い経営を可能にする。

 

などが主要なメリットになると思います。

 

最後に、中小企業のM&Aでは、売り手の代表者様と 買い手の代表者様(或は担当者)が通常、何度もお会いし、 譲渡価格の他にも、あらゆる条件を交渉し、 最後に握手(契約書に調印)をします。

 

つまり、相互に納得して、友好的、信頼関係の中で、 調印がなされます。実は、この安心感と信頼関係こそが、 中小企業のM&Aの相互に共通する最大のメリットであると思います。

この記事の著者

  • 松原 良太

    ・青山学院大学経済学部 卒業
    ・オーストラリアボンド大学 大学院 経営学修士課程(MBA)修了。
    ・財団法人日本M&Aアドバイザー協会 代表理事
    ・株式会社ビザイン 代表取締役パートナー
    ・AMD capital management 株式会社 代表取締役
    ・株式会社ビザイン・ファミリー・アドバイザーズ 取締役
    ・近著(共著):この1冊でわかる-M-A実務のプロセスとポイント

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