売上原価を「考える・知る」ことは非常に重要です。
売上原価とという言葉を日頃、よく聞かれていることと思います。原価を考える、知ることは、非常に重要です。
今回は、『売上原価』について説明します。
製造原価は、製品を製造する原価です。製造の費用ということです。製造した製品は、販売して売上にする必要があります。売上原価は、「販売したものに対応した原価」です。
例えば、1個の製造原価が、10万円で製造したものを20万円で販売するとします。100個製造しても、70個しか売れなかったらどうなるでしょうか?
売上は、20万円 × 70個 = 1,400万円です。
でも、30個は、売れなくて在庫になりますですので、売上に対する製造費用は、70個分になります。
製造費用は、10万円 ×70個 = 700万円です。
売上に対する利益1,400万円 – 700万円 = 700万円になります。在庫を考える必要があります。
実際の売上原価には、一般販売管理費がプラスされています。
在庫を考えた売上原価の計算式
売上原価 = 期首棚卸高 + 当期売上原価 ー 期末棚卸高
在庫を考慮して売上原価を計算します。
製造業の在庫は、原材料や部品、仕掛品、完成品などがあります。それぞれの原価は異なっていますので、在庫がある場合には、いくらの価値になるかを計算をする必要になります。
これを棚卸資産の評価と呼んでいます。
決算時では、決算の始めの日付の在庫の評価額を「期首棚卸高」と呼びます。
決算の終わり日付の在庫の評価額を「期末棚卸高」と呼びます。
これを使用して、売上に対応した、売上原価を計算します。あなたの原価管理方法の改善ヒントにして頂ければ幸いです。